高級高齢者住宅で起きた「抗生剤点滴NG事件」から考えたこと~それってエリアマネージャーが決めるべき?~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

先日、とある高齢者住宅にて、患者さんの体調不良があり担当のDrが往診。抗生剤での治療をしましょうか、という話になりました。
施設には施設の看護師さんもいらっしゃるのですが(介護保険とは無関係の、住宅所属の看護師さんですね)、点滴には対応できないとのこと。まぁここまでは、よくある話で全く問題なし!
問題はここからなんです・・・・外部の訪問看護ステーションさんに特別指示を出して、抗生剤の点滴を、と考えたのですが、
そもそも抗生剤の点滴がリスキーだから、この住宅ではダメです
という、まさかの施設側からの回答・・・誰が決めているんですか??と聞いてみたところ、(札幌にはいらっしゃらない)エリアマネージャーさんが、とのことだったようです。
この住宅、もう数年診療させてもらっていて、以前は当然OKだったんですよね。それがいつの間にやらNG(というか正確には、今井の知らないところでいつの間にかNGに変わっていた、ということでしょうか・・・)。
現場を見ずに、施設運営のことだけ考えている体制っていうのは、やっぱり変わらないんだなぁ、としみじみ思ってしまいました。
当該患者さんについては、結局は無事に対応できたとのことで、そこはひとまず良かったです。
ただですね、今井が思うに
こういう高齢者住宅には、在宅医としてきちんと「対応の是正」と「患者さん本位のあるべき姿」への軌道修正を促す。それでも改善がないようであれば、診療を終了して撤退する。
っていう線引きを、そろそろちゃんと持っておくべきかなと考えています。
在宅医は絶対に、120%患者さんご本人・ご家族の希望と、施設側の無理難題との間に挟まれます。そして、こういう無意味で自己都合なラインを勝手に設定してくる高齢者住宅の運営に、協力してあげる義理も特にありません。
ちなみに当該高齢者住宅、札幌でもシリーズ展開されている、いわゆる高級高齢者住宅というやつでして、宮の森や○○○○などにあるところなんですよね・・・・
というわけで、札幌市民の皆さんにおかれましては、
高齢者住宅は、金額で選んじゃダメ!!
という、今回の教訓をぜひ心に留めておいていただければと思います。どういうマインドで運営している科っていう方が絶対に重要です。
高いお金を払えば手厚い対応をしてもらえる、と思いがちですが、現場を見ない本部判断が挟まると、むしろ患者さんが割を食うこともある・・・皆さんはこういう問題についてどう思いますか?現場からは以上でした(^^♪
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