外来でも在宅でも、手を差し伸べられるのを待っている人は存在する
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です。
先日、とある患者さんのお宅へ訪問診療に行ってきました。ご夫婦の二人暮らしで、メインの患者さんは奥さん。旦那さんはいつも無口で、ご自身のことはあまり語らない「昔ながらの無骨な方」をイメージしていただければと思います(^^♪
いつも通りお部屋に入るとなんだか違和感が・・・普段は細部まで行き届いて綺麗な部屋が、なぜか少し荒れています。「いつも掃除をしてくれる旦那さんの様子がおかしいな」と感じさせる状況でした。
奥さんの診療を進めつつ、何も言わない旦那さんの様子を伺うと、やはりいつもと違ってどんよりと暗い雰囲気です。「何か相談乗るかい?」「どこか調子悪いんじゃないの?」と、手を変え品を変え声をかけてみると、ようやく重い口を開いてくれました。
「実は数日前から急に体重が増えて、息切れがするんだよね。それで家事もできなくて」
とのこと。
見れば足もパンパンに浮腫んでいます。おそらく心不全の急性増悪か・・・どこの病院にもかかっていなかったため、急遽、循環器内科での精査をお勧めし、受診までの段取りを調整して退室しました。(その後、服薬で無事に体調改善されたようで本当によかったです(^^♪)
今回はたまたま今井が気づけたからよかったものの、もしあのまま放置していたらどうなっていたでしょう??
帰りの車を運転しながら、「外来でも在宅でも、本当は助けてほしいのに、自分からはなかなかそれを言い出せない人っているよなぁ」と深く考えさせられました。
声を出せずに、誰かが手を差し伸べてくれるのを待っている人が一定数いる・・・地域を診ていく上で、こうした視点を持つことは、かかりつけ医や在宅医にとって必須のスキルなのかもしれません。なーんてことを、患者さんとそのご家族から改めて教えていただきましたよ。
ということで、皆さんの周りにも手を差し伸べられるのを待っている人、いませんか?多分いると思うのでそういう方いたらちょっとだけでもいいので声かけてあげてくださいね。
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