「今、病院を新築するかどうか」は、法人の命運を左右する極めて重大な経営判断ですね【医療法人渓和会江別病院、新病棟を計画】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
リアルエコノミーさんの記事で医療関係で気になる記事を見かけましたのでシェアします。12月29日の記事です。
医療法人渓和会江別病院、新病棟を計画
「 医療法人渓和会江別病院(江別市野幌代々木町81-6)は、新棟建設工事を計画している。
計画場所は、現病院の隣接地(野幌代々木町81-3ほか)で、旧野幌市営住宅跡地。鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の地上4階建て。敷地面積は約6663坪(2万1989・51㎡)、建築面積は約976坪(3222・19㎡)、延べ床面積は約3056坪(1万0085・83㎡)、建築物の高さは16・629m。建築主は医療法人渓和会江別病院、設計、監理は伊藤組土建一級建築士事務所(札幌市中央区)、施工は伊藤組土建(同)、着工は2026年8月3日頃となっている。現病棟は、1987年11月に開設されている。病床数は177床。」
現状病院の建築坪単価はRCで170~200万程度でしょう。延床面積が3000坪ということでおそらく50億~60億程度が建築費としてかかり、その他に医療機器や資材、諸々のコストなどが10~15億程度かかるとして総額75~80億程度の投資になるのかなと予測されます。
177床で80億・・・1床当たりの売り上げを年間2000万と仮定しても新病院の売り上げばマックス年間40億程度でしょう。
純利益を最大で考えて10%としても利益4億。これで80億の借入金を元金と金利あわせて継続して返せるかって言われたら・・・現状でもかなり厳しいですし、医療ニーズが大きく減少するフェーズに入る江別ではかなり大変そうだなというのが今井の考えです。
個人的には以下の3つの選択肢のどれかは必須ではないかと思います。
①市にかけあって救急やるから病院建築の補助金ください
②将来を見越して病床数を100床程度まで減らして運営する
③ビジネススキームを変える(在宅医療をメインに据え、病床はその活用にしていく)
老朽化する建物、上昇するコスト、先の読めない診療報酬改定、少子化・・・「今、病院を新築するかどうか」は、法人の命運を左右する極めて重大な経営判断ですね。本当に難しい選択を今病院経営者は迫られています。
と地元の医療業界関連の記事から今井が考えることをつらつら書いてみましたが、皆さんの業界はいかがでしょうか?よければ教えてくださいね(^^♪
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