こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＆病棟医＠今井です

２０２６年の診療報酬改定の議論ですが、そろそろ最終的な結論がでそうですね。以下１２月１８日のヤフーさんより

診療報酬引き上げ、2％超で調整　26年度改定、首相判断へ

「政府は18日、2026年度診療報酬改定で、人件費などに相当する「本体」部分の引き上げ幅を、2％を上回る水準にする方向で調整に入った。厚生労働省は物価高などで経営が悪化している医療機関を支援するため3％台を求めており、財務省とは隔たりがある。19日にも高市早苗首相が判断する見通し。 　田村憲久元厚労相ら自民党の有志議員は18日、緊急集会を開催。診療報酬の大幅な引き上げを訴える要望書をまとめ、首相に官邸で手渡した。前回24年度改定で、本体部分は0.88％だった。・・・」

１医療機関経営者＆１医療政策ウォッチャーとして、診療報酬の上げ幅が２％が意味することは

「今後２年で国は（多少国民の医療に対する不満が出ても）病院の統廃合をさらに加速させ、医療機関数を徹底的に絞るつもりだ」

だと認識しています。

診療所のみならず病院の経営状況、また自分の診療所の経営状況からも、何とか真っ当な形で医療を提供している医療機関が生き残るのは３％の上昇が最低限のライン、必須ではと今井は考えていました。また社会保障制度の持続性についての疑問ですが、そちらも３％ならぎりOKではないかと（もちろん継続した構造改革は必須ですが）。過去ブログで改定おそらく３～５％くらいと書いたような気もしますが、まさかの２％とは。

まぁ病院であれば正直借り入れしている借入金の変動金利の上昇だけで、上げ幅はすぐに相殺されてしまうでしょうね。日銀さらに利上げしていくようですし。プラスインフレでまったなしで絶望でしょうね。

というか医療から離れる医療職が続出するのではないかと本当に危惧しています。そして一度現場から離れた医療職は戻ってこない・・・

改定を見て、経営を諦める医療機関もでてくるでしょう。２０２６年をサバイブできるのか・・・・皆さんの組織はいかがでしょうか？？

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