レケンビの保険適応、本当に継続するんですか??【第611回中央社会保険医療協議会 総会より】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
抗認知症薬として話題になり保険適応となったレケンビですが、今更ながらようやく費用対効果という面で”本当にいいの?”っていう議論がなされています。是非皆さんにも資料一読してもらいたいなと思います。
7月9日開催
まぁレケンビの薬価設定、単純に医療効果のみならず家族の介護負担軽減の費用までを考えて薬価設定すべき!ってことですが、普通に考えると他の薬でそんなことしていないので通る話にはなりませんよね。どうしても薬価を高く設定したい意図がない限りそんな理屈は通じないハズ・・・
レケンビですが
年間の薬剤費が一人当たり300万円と高額であるにもかかわらず、臨床試験上投与した患者さんの27%に認知機能低下のわずかな抑制効果がある
だけなんですよね。本当に保険診療で使用する意味、あるんでしょうか?
今井個人の考えでは一人一人にこれだけ高額な薬剤投与するよりは、どう考えても介護者にペイバック→質の高いケアをしてもらった方が認知機能や身体機能の抑制に大きく寄与するのではないかと考えています。
これだけ社会保障費用の問題が国全体の大きな問題になっている中、”進行のわずかな抑制の可能性がある”というだけの薬剤にこれだけの高額の税金を投与すべきでしょうか?皆さんのご意見はいかがですか?中医協総会の資料を読んで一人一人が考えてみてくださいね。
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