公開日:2025年06月16日

【できる訪問看護師になるために】医師への報告はこうしよう!

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です

 

6月ということもあり先日から在宅医療に初めて飛び込んだ人向けのブログをちょっとだけ書いてます。自分の経験を共有することで少しでも役に立てればなと、そんな軽い気持ちですがよかったら以下どうぞ!(^^)!↓

これを読めば在宅医療者初心者でも雑談に困らない!!【雑談力を上げるためにフォーカスすべき2つのポイント】

【在宅医療者初心者さん向け】訪問診療、訪問看護で身の安全を確保するために意識すべきこと

 

さて今回のブログですが、「在宅医に患者さんのことなどをどう報告したらいいか迷っている」とか「在宅医に信頼してもらえる、いい訪問看護師と思われるためにどういう報告の仕方がベストだろうか?」っていう点で悩んでいる訪問看護師さん向けに、こういう風に報告したら「お、できるじゃん」「いい看護師さんだな、名前覚えておこう」「いつか独立したら声かけようかな」って在宅医に思ってもらえる報告、連絡の仕方、お伝えしたいと思います!(^^)!

 

さてこんな感じに書いていますが早速本題に入っていきます。できる訪問看護師さんのポイントは2つです。この2つだけ覚えておいてください。

それは

「事実は事実としてきちんと伝える」

「事実だけを伝えない(自分の主観も伝える)」

これだけです!(^^)!

 

どういうことか・・・・それは例えばですが1例を具体的にあげると、

夜間19時に熱発した患者さんの家族から呼ばれたました。訪問看護ファーストで訪問してバイタル測定、アセスメントのしたうえでDrに連絡します。

その時に

「○○先生夜分すみません。■■さんですが今39度の熱発あって訪問しています。右腹部の痛みも伴っていて血圧は○○○○、SPO2は○○○です。家族も不安そうですが・・・・どうしたらいいでしょうか?」

っていう報告をするの・・・悪くはないですが”できる訪問看護師さん”とは思われません。なぜなら上記は事実は報告しているかもしれないけれど事実しか報告していないからです。

 

これが例えば今井ができるなと思った訪問看護師さんからの報告であれば以下になります

「今井先生お疲れ様です。お時間大丈夫ですか?■■さんですが39度の熱があって訪問しています。右腹部の痛みも伴っていて血圧は○○○○、SPO2は○○○です。今までの経過を考えるとがん性腹膜炎に伴う熱発と痛みの増悪だと思うのですが手持ちの××で対応してもいいですか?家族は不安そうですが、病状説明を上記でよければ自分から説明しますがどうでしょう?それともそれ以外の可能性を先生考えられるなら往診も検討してもらえませんか?

 

前半は事実を事実としてきちんとつたえていますよね。それプラスそれで終わらず、赤文字はこの看護師さんの考え、アセスメントの報告をしていて(+対応も。まぁここまでは人によるかも)最後の青文字の部分ではちゃんとDrもたててもし往診必要ならお願いしまーすという頼み方、これができると「OK、それでいいよ。対応してありがとう」になるのか「うーん、日中みたけどちょっと心配、ちょっと今から行くよ」になるのか、どちらにせよかなりできる訪問看護師さんだなっていう印象になりますよ。

ということで事実をきちんと事実として伝えること、そして事実以外の看護師さんのアセスメント、主観もきっちり述べることが訪問看護の報告では重要です。

 

的外れのアセスメントになっていたら???最初っからうまくできる看護師さんなんて一人もいません!(^^)!100回くらい上記やり続けたら必ずうまくできるようになりますし、仮に間違っていたとしても「もし間違っていたら教えてください、そしたら次から先生の往診なくても済むと思うんで!!」って在宅医に言っておけばそれなりに有益なフィードバック、必ずもらえるハズです。

 

どうでしょうか?巷には色々な在宅医の先生がいます。コミュニケーションとりやすい人、とりづらい人、機嫌がいい人悪い人、よくしゃべる人、言葉足らずの人・・・色々な医師がいますが看護としてのスタンスはどの医師相手でも貫いて、患者さんと家族のために必要な報告がうまくできるようになってほしいなと思いますよ。

 

ということで今回のブログはこれで終了です。また自分が在宅始めた初期のころを思い出し、その頃の自分にアドバイスする感覚でブログ書いていきたいと思います。

 

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