このタイミングでの病院新築、本当に大丈夫??【小松市民病院建て替え 救急医療充実の基本構想 市に答申】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
病院経営に関して日頃注意して色々な記事をチェックするようにしていますが、目にとまった記事があったので皆さんとシェアします。3月28日のNHKさんの記事です↓
小松市民病院建て替え 救急医療充実の基本構想 市に答申
(気になったところは赤文字で)
「老朽化で本館の建て替えが決まった「小松市民病院」について、市が設置した委員会は「断らない救急」を掲げて救急医療の強化・充実を進めるべきとした構想をまとめ、市に答申しました。
「小松市民病院」は、築35年あまりが経過した本館の建て替えが決まり、去年8月から新たな病院の構想について医療関係者や地元住民の代表らでつくる委員会が議論を続けてきました。
そして委員会としてまとめた構想を小松市の宮橋市長に28日、答申しました。
それによりますと南加賀の拠点病院として「断らない救急」を掲げて救急医療の強化・充実を進めるべきとしたうえで、地域のかかりつけ病院と連携し医療機関の役割を分けるとした「機能分化」に取り組むべきとしています。
さらに高度医療や急性期医療の強化も進めるべきだとしています。
小松市はこの構想を踏まえて新しい市民病院の基本計画などの策定を進めることにしています。
市によりますと本館の建て替え工事の費用は機器の購入なども含めて全体で230億円から250億円程度を見込んでいるということで2032年度中の供用開始を目指すとしています。・・・・・」
今井が気になった点は
1:公的病院なので住民を議論に参加させるのは一定の理解はできるが、基本的に数十年スパンで考えるべき地域での病院の在り方についてそこまで理解して参加しているの?していないんじゃない?近視眼的な視野しかないのでは?
2:断らない救急をするためにどの程度人員が必要で医師、看護師の確保の目途はつけられるのか?
3:予算管理が甘くないか?今井の認識では250~300床クラスの病院建築、それもこれからさらに値上がりする可能性もあることを考えるとこの1.5~倍の予算となるのではないか?そこまでかけるメリットある?
100年スパンで考えると病院は必ず必要な医療施設ですが、10年スパンで考えると国は病院を潰そうとしているということを理解しておくべきです。そんなこのご時世の中で病院新築、建て替えなんて本当にやるべきなんでしょうか?
上記市民病院さんの地域事情は今井はわからないですが、基本的には今後数年は医療提供体制の今後の予測を立てるのがかなり難しい時期ではあるため(医療政策の転換期)、大掛かりな計画は避けるべきではないかと。
2030年に病院は建ったはいいが巨額の赤字が残り働く人がいない、住民も少ない、なんてことにならなければいいですが・・・現状上記の計画は延期すべきではないかなと外部意見としては思いますよ。皆さんの地域の公的病院の新築、建て替えはどうなっているでしょうか?今取り組むべきだと思いますか?将来負の遺産になりませんか?
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