これで裁判になるのなら医療なんかできないですね【子宮筋腫治療の女性が死亡 遺族が病院運営側に賠償を求め提訴】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
NHKの記事でちょっと気になる記事を見つけましたのでシェアします。3月17日のものです。
子宮筋腫治療の女性が死亡 遺族が病院運営側に賠償を求め提訴
「3年前、子宮筋腫を患っていた40代の女性が亡くなったのは、使用が禁止されている薬を処方されたのが原因だとして、女性の遺族が病院を運営する北九州市の学校法人に対し、およそ1億1000万円の賠償を求める訴えを起こしました。
17日、福岡地方裁判所小倉支部に訴えを起こしたのは、3年前に亡くなった女性の遺族で、小倉北区で弁護士とともに会見を開きました。
訴状などによりますと、女性は3年前、子宮筋腫の治療のために八幡西区の「産業医科大学病院」に通院していましたが、主治医から「ジエノゲスト」と呼ばれる薬を処方されてからおよそ3か月後に、くも膜下出血を発症し、そのおよそ1週間後に46歳で死亡しました。
「ジエノゲスト」は、子宮が大きく腫れた症状がある患者に対しては、使用が禁止されていて、主治医は服用の危険性について説明せず、処方後の患者に対する注意深い観察も怠っていたなどとして、病院を運営する学校法人に対し、およそ1億1000万円の賠償を求めています。
死亡した女性の夫は会見で、「大学病院なので専門性が高いと信用していましたが、このような結果となった。病院側は患者の命のことを真剣に考えていない」と話していました。
提訴について学校法人の産業医科大学は「訴状が届いていないためコメントできません」としています。」
自分は浅学なので知りませんが、ジェノゲスト使用がくも膜下出血の原因となりうる、というのが医学的にはスタンダートなのでしょうか?多分、というか絶対違いますよね。
正直この裁判は医学的に整合性が全く無理筋なもので賠償を請求しているという・・・こんなの認めていいの?って医師なら誰しもが思うと思いますし、かつ「これが認められるなら医療なんて怖くて何もできない」っていうのが本音だと思います。注意深い観察って・・・・・表現がファジーすぎて医療者になにを求めているんでしょうかね??
家族も家族ですが弁護士も弁護士ですね。裁判するのは自由でしょうが、社会的にどのような影響を及ぼすのか、社会正義までを考えて弁護士業務はしないんでしょうかね?クライアントがいれば、お金になれば、なんでも案件受けるっていう立場なんでしょうか??これから家族の方も長い時間とお金をかけるでしょうが(おそらく無駄になる)、それを辞めさせるのも弁護士の仕事ではないでしょうか?
この裁判の行方、定点観測していきたいと思います。皆さんはこの件についてどう考えますか?
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