在宅医療における創意工夫の重要性

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＆病棟医＠今井です。

在宅医療って患者さん一人ひとりの生活環境や背景に寄り添いながら行う医療ですよね。そのため一般的な病院での医療と比べて標準化された手順をそのまま適用することが難しい場面が多々あります。こういう時に大事なことは・・・在宅医療者が創意工夫することだと今井は考えていますよ。

例えば訪問先で患者さんが車椅子を使用している場合、病院での診察室とは異なり、限られたスペースで診察や処置を行う必要があるでしょう。またそもそも車いすの使用自体が適切かどうかも個別に判断していく必要があります。

患者さんの居住環境によってはベッドサイドの環境、高さや照明の明るさ、さらにはその他の室温や湿度といった細かな条件にも注意を払わなければいけないですよね。そんな感じで色々な個々人の状況を鑑みた上で、どのように快適で効果的な医療を提供するかを考え抜くこと、つまり創意工夫をすることが在宅医療の質を左右すると確信しています。

そのための第一歩は・・・・まずは絶対にすべきなことは患者さんやそのご家族との対話です。日々の生活の中でどのような困難を抱えているのかを理解することから全ては始まると考えています。

小さな問題に対して工夫をすること、それが積み重なって患者さんのQOLを大きく向上させることに繋がると考え、コツコツと現場で努力すべきです。

同時に組織内（組織外でもいいんですが）の医療者同士の情報共有もかなり重要です。他のスタッフが経験した工夫やアイデアを学ぶことは自分が創意工夫をする上で新しい視点を得ることができます。経験を共有すること、かなり有用かなと今井は考えていますよ。

総じて在宅医療における創意工夫とは、単なる道具や手法の工夫だけでなく、「患者さんにとって何が最善か」を常に考える姿勢そのものではないでしょうか？？？型にはまった対応ではなく、その場その場で患者さん家族のことを考え状況に応じて最適解を見つけ出すこと。その積み重ねが患者さんの満足度を高めるだけでなく在宅医療の価値をより高いものにしていくハズですよね!(^^)!

皆さんはどんな創意工夫を在宅の現場でされているでしょうか？良ければ教えてくださいね！！

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