公開日:2024年08月04日

”医師のこれから”は結局は(利権にまみれた)政治マターになっていく・・・<「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」資料より>

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

昭和を経て平成、そして令和と医師の業務は少しずつ変化してきています。業務内容に最も影響を与えているのは言うまでもなく人口の高齢化と少子化だったと言えるのではないかと思いますが、これからの医師の業務はどうなっていくのでしょうか?これまでと同様に臨床の変化が業務の変化につながるのでしょうか?それともそれ以外の要素によって変化していくことになるのでしょうか?

 

今回8月2日に「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」が政府に提言を出しています。今後の地方が求めている医師、医療の形がある程度可視化されている資料だと思われますので一読することをお勧めします。以下どうぞ↓

医師不足や地域間偏在の根本的な解消に向けた実効性のある施策の実施を求める提言

表紙抜いて資料提示

簡単に要点をまとめると

〇医師をもっと増員せよ(将来余ろうがどうなろうが関係ない)

〇都市部の医師数を減らせ(地方の過疎化の劇的な進行については・・・)

〇にもかかわらず都市部の指導医を地域へ派遣させろ

〇地域枠からの離脱を不可能とせよ(入学→一定期間は地域医療がマスト)

 

もう笑っちゃうくらい視点が超近眼な老人になっていますが、でもこれが地元の利益を代弁するという知事の仕事なんだから仕方ないですね。

こうやって医師の業務や専門医制度が形作られていっているっていうのはこれから医師になる高校生や医学生、研修医の先生は知っておくべきかと思います。

専門医制度は本来は”医師の医療の質を担保する”というのが目的のハズですが、もう政治マターになってしまって何がなんやらよくわからない、政治に都合のいい制度になってしまっていますね。でも結局はこうやってできた専門医、正直質がいいかと言われると・・・・絶対そうとは言えないと思いますがいかがでしょうか?

本来は医師偏在対策は、規制しやすい入口(地域枠や専門医)の議論を大々的にすべきではなく、保険医登録の地域枠など医師になった後の出口の部分での議論をすべきではないかと今井は考えます。少なくとも専門医制度に絡めての議論は国や政治にとってはやりやすいんでしょうが、医療者からみたらこれはルール違反かなと考えていますよ。

 

”医師のこれから”は結局は(利権にまみれた)政治マターになっていく・・・資料を読んでそう感じましたが皆さんもそう思いませんか?

 

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