公開日：2022年03月11日

自宅での介護では”〇〇はこうあるべきだ”という変な常識は全くいりませんよ。

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

患者さんが退院されて家族の方が自宅での介護を開始するとき、多くのご家族は在宅介護の経験がないことがほとんどです。皆さんできる範囲での介護をケアマネさんや訪問看護師、介護士さんと相談しながらやっていきますが、やっぱり介護は月単位、年単位で続くので大事なことは「継続してやっていけること」なんだと思います。

「口腔ケアは１日３回やんなきゃいけない」「入浴は２日に１回はいれなきゃいけない」「おむつは４，５時間に１回はとりかえなきゃいけない」「食事は決まった時間にしなきゃいけない」・・・・

「〇〇しなきゃいけない」ってことは実はそんなに多くなくて、たいていは

「そんなに頑張らなくてできる範囲でいいですよ、しなきゃいけないって強迫観念で毎日毎日過ごすよりやれることだけやって、空いた時間で一緒にいることを楽しんだ方がいいですよ」

って訪問診療の時にお話していますよ。

自分は結構ルーズなんで、あれもしなくていい、これもしなくていい、なんなら〇〇は全部介護士さんにお願いしてもいいんじゃないですか？みたいな感じで話はしていますが、ここらへんは医療者の感覚によってだいぶちがうでしょうね。

皆さん、自宅で家族のだれかを介護することになったとき、無理はしないでできることをできる範囲で継続するだけで十分です。どうしてもカバーできないことがあったときは遠慮なくケアマネさんや訪問看護師さん、かかりつけ医に相談してみてください。きっと楽に療養できるいいアイデアもらえると思いますよ。

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