これからの在宅療養支援診療所の在り方が見えてくる～在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ 資料より～
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
３月９日に厚生省において第２回在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループが開催されました。
資料はこちらです。
自分がこの資料の中で「今後の在宅療養支援診療所の在り方はこの考えがベースになるんだろうな」って思えたスライドがいくつかありましたので以下に紹介します。
この資料を見る限り、明らかに今後の方向性としては
○中規模の医師が複数在籍する在宅療養支援診療所（もしくは病院）を在宅医療の核とする
○在宅医療の核となる医療機関には周囲の医療機関のバックアップ（グループ化）や多職種連携の核となってもらう
○核となる医療機関（機能強化型在宅療養支援診療所）には高い点数をつけるが、その代わり質、量をこなす在宅医療と、連携の核として機能頑張ってね。
となると思えました。
今後在宅医療の分野で開業する先生、もしくは現在開業しているけれど一人で頑張っている先生は診療報酬改定の流れをよくみて何を目指すのかを考えないといけないと思います。今までのように、一人でそこそこの数の患者さんにそこそこの在宅医療を提供して、看取りも年間５～１０人くらいでたまに行う、時間的にも金銭的にもハッピーです、みたいな在宅の開業は今後は絶対あり得なくなるのは自明の理かなと思っていますよ。
ともすれば人は現実を直視せず、自分の望む現状、こうあってほしいと思う現状のみを見てしまうことがありますね・・・今後の在宅療養支援診療所の在り方が劇的に変化する中でたとえ自分の希望通りの状況にならなくても、しっかりと現実を見て対応していきたいと思いますよ。
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