発熱外来は真面目にやればやるほど赤字になる？？？
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
発熱外来の診療報酬変更があるため４月以降の感染外来の経営シュミレーションしてみたところ、ほとんど利益がでないことが予想される結果となりました。
現状を話をすると検査キットは２４キットセットで１２万弱で納入しています。うちテスト用を除くと使用可能なのは２０キットで、１回あたりの検査費用は６０００円＋アルファ（他に必要な消耗品など結構あります）・・・一方４月以降の診療報酬は検査代が７０００円、感染外来加算が６０円！？なので、実質通常の外来やるみたいな点数となってしまいます。
発熱外来のためにPPEの準備、動線の工夫、完全予約、通常外来の制限、職員の感染リスクなど、手間ヒマコストをかけてやっている現状を考えると、発熱外来を真面目にやればやるほど赤字になっていくのかなぁとなんか頑張るのが馬鹿らしくなってきましたよ。
こんなんだったら、感染のリスクが全くなく単価も高いワクチン外来に注力したほうが経営的には絶対に楽だな、なーんて考えてしまいます。
まぁ当院はお金のために経営をしているのではなく、地域のために経営する、というのはぶれずにやりたいと思っているので、発熱外来もワクチン外来も、どちらも重要と考え取り組みたいと思っています。が、真面目にやるところほど損をする、という診療報酬のシステムは駄目ではないでしょうか？少なくともやった分だけは報われるという形にしないと、多くの医療機関が発熱外来をやってもいいとは思っていてもやらないことになるのではないでしょうか？？皆さんはどう考えますか？
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