クリニックや病院などの医療機関からの「みなしの訪問看護」が普及しない理由

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

当院は訪問看護ステーションも立ち上げてステーションからの訪問看護も行っていますが、同時に医療機関からの訪問看護、いわゆる「みなしの訪問看護」にも取り組んでいます。

というか10年前の開業後に最初に取り組んだのが「みなしの訪問看護」なので、非常に自分にとってはなじみが深い訪問看護の形態なんですが、一般的にはあまり普及していませんね。皆さんも札幌市内のクリニックや病院さんが「訪問看護やってまーす」って言っているところ、ほとんど知らないのではないでしょうか?

なぜみなしの訪問看護が普及しないのか、その理由を簡単にちょびっとだけ書いてみたいと思いますよ。

1:看護師さんの確保が難しい

単純ですがまずはこれがトップバッターの理由となります。真面目に訪問看護に取り組もうとなると24時間365日体制でしなきゃいけないので、どうしたって看護師さんが4人は必要です。現状どの医療機関も看護師さんの確保には難渋しているので、正直訪問看護に人を回すなら病棟や外来(発熱、ワクチン外来など)業務手伝って!!となっていますね。

2:運営方法がまた難しい

1の課題をクリアできたとしても専従とするのか、兼務とするのかの判断が必要です。また医療保険の訪問看護のみとするのか、介護保険も取り扱うのか、医師の指示書は主治医が書くのか、在宅を担当する医師が書くのか、夜間の連絡はどうする?など、運営のためにクリアすべき課題が非常に多いため運営する方法がまた難しい課題となっています。

3:診療報酬の単価が低い

これは診療報酬上の違いですが、医療機関からのみなしの訪問看護はステーションからの訪問看護に比べ単価が2,3割低いです。同じ仕事内容で同じ時間を費やしているのに、みなしの訪問看護の単価が低いのです!!なので多くの医療機関はステーションを併設してそこからの訪問看護を行っており、金銭的メリットが少ないみなしの訪問看護はあまりやっていませんね。(診療報酬低いって逆に言えば患者さんにとってはメリットなんですがね)

4:長期的視野に基づいた活用の仕方を理解していない

1~3の課題はあるのですが、一番の理由はこれだと思います。みなしの訪問看護は当然メリットもあればデメリットもあるのですが、デメリットを抑えてメリットを最大限医療機関側も患者さんも享受するためにどう活用していくのか、という経営判断ができなければやりようがないっていうのが正直なところですよね。

地域での訪問看護がどうあるべきか&さらにそれをうまく活用する、という長期的な視点がない限り、みなしの訪問看護には医療機関は取り組めないと思いますよ。

 

 

いかがでしょうか?いくつか課題はあるのですが、当院は

看護師さんを確保しつつ、運営方法を改善し、診療報酬が低いという点は工夫でカバーし、長期的な地域視点をもって

みなしの訪問看護に取り組んでいます。自分はみなしの訪問看護は地域全体にとって絶対プラスになると確信しています!

 

 

ということで札幌でみなしの訪問看護に興味がある、取り組みたいと考えている看護師さんがもしいたらご連絡ください。一緒に価値のある地域看護をチームでつくりあげていきませんか??

 

 

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