”エンパワーメント”

こんにちは、いまいホームケアクリニック 小児科の小杉です。

 

エンパワーメント ” という言葉があるのを知り、最近受診されたお子さんの診療とリンクしました。

エンパワーメントとは、パワーを失っている人に対して、代わりに何かをして手助けするのではなく、その人が本来持っている力を取り戻す手助けをする、という意味だそうです。

 

お腹の減っている子に、食べ物を渡すのでは根本的な解決にはならず、食べ物のとり方を教えるのだ、という考え方だと書かれていました。

つまり、
「僕の顔をどうぞ」というアンパンマン的な手助けではなく、
「新しい顔だよ、さあ頑張って」というジャムおじさん的な手助けをする、
という感じでしょうか。

 

そう考えると、非常に重症な状況を除けば小児科医はアンパンマンではなくジャムおじさんとしての役割が強いように感じます。

多くのお子さん達はもともとはとても元気ですが、病気になって小児科に受診します。保護者の方々もお子さんの状態に不安を抱えていらっしゃいます。

小児科医は薬を処方し、保護者の方々に病気とその症状への対応、再受診の目安などをお伝えして安心してもらいます。

後はご自宅で保護者の方々に適切に対応してもらい、お子さんが元気を取り戻す、という構図です。

今回診療したお子さんも、心と体への負担から症状が出ていたようですが、自宅での対応を提案しただけでずいぶん良くなった、という経過でした。

 

まさしく、小児科医は患者さんとそのご家族に対してエンパワーメントという形で支援をしていることになります。

 

小児科医はあくまでも手助けをしている立場で、病気から立ち直っているのはあくまでもご本人とご家族の力によるところが大きいですし、子ども達の立ち直る強さから、こちらも力をもらっているように感じます。

 

 

小児科外来で意識すること①  →  こちら

小児科外来で意識すること②  →  こちら