在宅看取りのあとに残るもの~「いい在宅医療」の条件とは~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。
札幌もだいぶ雪割りが進み少しずつ春の気配を感じる季節になってきましたね。さて、先日ですが少し前にお看取りをした患者さんのご自宅へグリーフケア(ご遺族のケア)の一環としてご挨拶に伺ってきました。
お線香をあげさせていただき、ご家族とゆっくりお話しする時間を持ちました。ふと奥の居間を見渡すと、亡くなった患者さんがいつも座っていたあの指定席のソファがありました。
主のいなくなったその場所は当然少し寂しく見えるのですが、それと同時に、ものすごく鮮明な記憶が自分の中に蘇ってきましたよ。
「あそこに座って、いつもお孫さんの話を嬉しそうにしてくれたな」
「痛みのコントロールがうまくいったとき、あの場所でホッとした顔でお茶を飲んでいたな」
「あのソファで笑い合いながら、最期をどう過ごすか一緒に決めていったな」
「奥さんのごはん、少しだけどおいしそうに食べていたな」
そんなことを考えていると、ご家族も同じようにそのソファを見つめながら、「本当に、いつもあそこに座って先生や看護師さんと楽しそうに話していましたね。よく覚えています」と仰ってくれました。
とそこから20分弱、自宅療養中の思い出話に一緒に花を咲かせて振り返っていました。記憶を辿ることでご家族の表情が少しフッと和らいだように感じたのは今井だけでしょうか?
帰り道、車を運転しながら改めて考えていました。「いい在宅医療」って、結局のところ何なんだろう、と。医学的に適切な治療をする、苦痛をしっかり取り除く。それは我々プロとして当たり前の大前提・・・でも、それだけじゃきっと足りないんですよね。
今井の中での一つの答えは、
「患者さんを看取ったあとに、その人がいつも座っていた場所を見れば、何を話して何をしたのか、記憶をご家族や我々医療者が共有できる。そんな『記憶が残る』医療を提供すること」なんじゃないかと思っています。
お別れのあと、ご家族と我々がその「場所」を見たときに、悲しみだけでなく共に過ごした温かい記憶がじんわりと浮かび上がってくる、そんな医療・・・それこそが本当に価値のある「いい在宅医療」なんじゃないかなと、今回のグリーフケア訪問を通して改めて強く感じました。
こういう経験、在宅医療者の皆さんありませんか?そして皆さんが考えるいい在宅医療ってどんな医療でしょうか?よければ考えてみてくださいね(^^♪
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