【成年後見制度の光と影】在宅医療者が今考えるべきことは・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です。
最近、成年後見制度のあり方について、非常に考えさせられるニュースが2つ立て続けに報道されました。在宅医療や介護に関わる皆さんは、もう目を通されましたか?以下どうぞ
「要介護5」認定された90歳 自分で証拠集め、成年後見を取り消し
成年後見人として管理していた財産を横領 弁護士に2000万円支払いを命じる 広島地裁
この二つのニュース、決して「テレビの中の遠い出来事」としてスルーしてはいけないかなと今井は考えていますよ。なぜならば、日々の在宅医療の現場で在宅医療者が直面している課題そのものだから、です。
まず、90歳の方のニュースについて・・・ 今井も含めてですが在宅医療者は日常診療の中で、「要介護5」「認知症」というレッテルだけで、患者さんの意思決定能力を過小評価していないでしょうか?
「もう自分では判断できないだろうから」と、家族や医療者側が良かれと思って(あるいは手続きをスムーズに進めたいがために)決めつけ、本人の声を置き去りにしていないか、また安易に後見人を導入してはいないか・・・・この90歳の方の記事から今井はそんなことを感じましたよ。
そして、弁護士による横領のニュース・・・ 成年後見制度は本来、判断能力が低下した方の権利と財産を守るための「最後の砦」のはずです。しかし、その専門家であるはずの人間が(本当にごく一部ですが)平気で搾取をしている現実がある、これも理解しておくべきですね。。
現場のMSWさんやケアマネさん、そして我々医師も、身寄りのない患者さんや金銭管理が難しいケースに直面すると、支援の行き詰まりから「とりあえず成年後見制度を使いましょうか」と安易に勧めてしまうことはないでしょうか?翻って考えると・・・今井はあった気もします。
問題を回避するため、「支援者側の都合」で患者さんの財産権を丸ごと他人に委ねる制度を使っていないか、今一度、胸に手を当てて考える必要があるのかなと今井はこのニュースをみて感じましたよ。
制度はあくまでツールですよね。後見人をつければ全て解決ではありません。 本当にその患者さんの利益になるのか、日常生活自立支援事業など、もっと制限の少ない他の選択肢はないのか、本人の「最後まで自分らしく生きたい」という意思をどうやって汲み取り、支えていく・・・それを患者さんや家族さんと一緒に悩み、多職種でとことん議論することこそが、在宅医療者の本当の腕の見せ所でありプロとしての価値なのかなとと思っています。皆さんはこれらのニュースを見て、自分のクリニックやステーションの患者さんの顔が思い浮かびませんでしたか??
今後後見人制度を巡る議論はもっと社会的に注目を浴びていくでしょう。そうなるべきです。もっともっといい制度を皆で作っていく必要があるのではないかなと今井は感じています。
さて現在当院では在宅医療や在宅緩和ケアに本気で取り組みたい医師、訪問看護師、MSWを大募集しています!現場での泥臭い支援にやりがいを感じる方、興味のある方は是非まずは見学からでもご連絡くださいね。お待ちしています!
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