Decision Avoidance×在宅医療、在宅緩和ケア
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
心理学用語で決定回避(Decision Avoidance)の法則って皆さんご存じですか?人は選択肢が多すぎたり選択の結果に重大な影響が及ぶと感じたとき、判断そのものを先送りにしがちになるって言う法則です。重要な決断ほど人は迷い、時に何も決めないという選択をしてしまう・・・これって在宅医療でもしばし経験しませんか??(^^♪
たとえばですが末期がんの患者さんや高齢の方のご家族が、
「このまま病院で治療を続けるか、自宅で最期まで過ごすか」
を迫られた時、どちらを選んでも大きな影響があり後戻りが難しいと感じるため結論を出せずどんどん時間だけが過ぎていくケースは珍しくないですよね。医師や看護師、ケアマネさんから見れば「早く方針を決めた方がいいのかな」と思う状況でも、ご本人や家族はその一歩を踏み出せない・・・
この決定回避は単なる「優柔不断」ではなく心理的な防衛反応で、重大な決断をするとき人はその後の後悔や責任を恐れます。特に在宅緩和ケアでは「自宅で看取る」と決めれば家族がケアの主体になり、日常生活は大きく変わります。だからこそ「もう少し様子を見よう」と先送りにしがちになるのかなと。
けれど病気は進行し時間は有限・・・意思決定が遅れることで、本人の体力が低下し、希望していたことや生活ができなかったりケアが受けられなくなることもあります。だからこそ私たち医療者は患者さんや家族が「決定回避の渦」に巻き込まれているサインを敏感に察知し、必要な情報を整理し、選択肢を現実的な範囲に絞って提示する役割をスムーズにすることが重要かなと今井は考えていますよ。
必要な情報を過不足なく提供し本人と家族の感情を整理しつつ対応していく・・・難しいですが違和感なくスムーズにこれができるようになると、在宅医療者としてはだいぶスキルアップしている証拠だと思います(^^♪
さて本日も選択に迷う患者さんの支援していきたいと思います。外来でも、在宅でも、病棟でもやるべきことは変わりなし!皆さんもそうでしょうが、現場でコツコツ頑張っていきましょう!
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