「プロセスか、アウトカムか」という不毛な問いについて~結果にこだわるからこそ、過程は研ぎ澄まされる
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です
月1の経営会議を法人として行っていますが、その現場において、古くて新しい議論が常に存在しています。「プロセスを評価すべきか、アウトカム(成果)を評価すべきか」という二項対立です(^^♪というのも
今井=アウトカム派
事務トップ=医療はプロセスこそなんぼ派
だからです。今井は色々な考えがあること自体は全く否定はしないのでそれはそれでいいんですが・・・ちなみに皆さんの組織はどちらでしょうか?
これまで脳外科医として医師としてのキャリアを歩み始めた時から、今井は一貫してアウトカム派でした。治療経過や内容は確かにプロとして重視すべきでしょうが、それよりも大事なことはno deficitで手術が終わること・・患者さんにとってはどれだけ治療経過が素晴らしかろうが、結局麻痺や高次脳機能障害などの後遺症が強く残ったら、それはもう評価できないかなと。なので経営に関しても基本的には同じスタンスで、”結果がすべて”派です(^^♪
一般的には
プロセス評価→「努力や過程を認める人間味のある評価」
アウトカム評価→「数字しか見ない冷徹な評価」
として語られがちではないでしょうか?けれど今井個人はこの捉え方そのものに違和感を強く感じますよ。そして、あえて断言します。「真に美しいプロセスを手に入れたければ、アウトカムに執着せんと駄目だよね」と。
今井がアウトカムに徹底してこだわる、こだわりたい理由は、決して「結果さえ良ければ何をしてもいい」と考えているからではありません。むしろその逆です。極めて高いアウトカムを目指そうとした瞬間、自分たちのプロセスからは「甘え」や「無駄」が削ぎ落とされ、必然的に洗練されていくからです。これって経営だけじゃなく臨床医としての経験からもそうでした。中途半端なアウトカム目指すとそのプロセスの質も結局はグダグダになるんですよ。皆さんもそう思いませんか?
プロセス至上主義の落とし穴
「結果は出なかったけれど、頑張ったから良いじゃないか」。 そうやってプロセスだけを称賛するとき、組織には緩やかな停滞が生まれます。「頑張っているつもり」という主観が正当化され、手段が目的化してしまうから。これは組織が死に向かっているのと同義語かなと今井は感じてしまいます。
例えば、「経営改善への会議、毎週3回やりました!!」というプロセスそのものを評価したとします。しかし、もし成果が出ていないのであれば、そのプロセスは「間違った努力」であった可能性が高いのです。
もしかすると、回数ではなく中身(運営の方法、議論の内容)を変えるべきだったかもしれない。あるいは、各部署や参加者へのアプローチ方法が適切ではなかったのかもしれない。
アウトカムという厳しい「鏡」がない限り、プロセスの醜さや質の低さ、非効率さに気づくことができません、これは真実ではないでしょうか?
「逆説」のマネジメント
一方で、高いアウトカムを課すとどうなるでしょう? 「絶対にこの山頂(ゴール)へ、生きて日没までに到達しなければならない」という明確で厳しいアウトカムが設定された時、人は初めて真剣に地図を見つめ、装備を見直し、ルートを最適化します。
「今まで通り歩いていれば着くだろう」という惰性のプロセスは否定され、「走るべきか、どのルートを選択すべきか、それとも登攀(とうはん)技術を使うべきか」というイノベーションが生まれます。つまり、アウトカムへの強いこだわりこそが、プロセスを進化させる唯一の駆動力(ドライバー)となるのかなと今井は考えていますよ。
これが、自分が考える「逆説のマネジメント」です。 プロセスを大事にしたいなら、プロセスを甘やかしてはいけません。結果という冷厳な基準に照らし合わせ、常に「このやり方で本当に最短・最適か?」と問い続けること。それによって磨き上げられたプロセスは、無駄がなく、美しく、そして再現性を持つことが可能、誰に説明しても納得がいく過程になるはずです。
医療法人の経営でも同じです。 「アウトカム評価か、プロセス評価か」と迷うのはやめるべきではないでしょうかね?? 目指すべき道は
「圧倒的なアウトカムへの渇望によって、極限まで磨き上げられたプロセス」
です。
もっともっともっと結果にこだわりたいですね。それが、それこそが、仕事のプロセスを、そして私たち自身を成長させる最も誠実な唯一の道なのだから。
皆さんはプロセス重視ですか?アウトカム重視ですか?どちらでしょうか??
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