公開日:2026年01月31日

The Signs Are Always There

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

訪問看護師さんから、たまにこんな報告を受けることがあります。

「先生、今日訪問したら〇〇さんのSPO2が急に下がって……」 「今朝行ったら、いつもと違って一気に急変していて……」

これ、皆さんの経験上では本当に全く予想のつかない急変であることってどの程度あるんでしょうか?本当に「急」だったんでしょうか?

今井の経験上、全くの0からの「本当にホントの突然の急変」って、実はそんなに多くないのかなと感じています。おそらくその前のタイミングで患者さんを診ていた、看ていた医療者なら本当は何となく変な予兆に気づいていたんじゃないのかな、と。

  • 「いつもより、なんとなく活気がない気がするけど・・・」

  • 「バイタルは正常範囲だけど、呼吸の仕方が少し変??」

  • 「部屋に入った瞬間の雰囲気が、何かいつもと違うような」

  • 「家族さんの表情や言葉の訴えが、限界を迎えているように見える」

バイタルサインや数値に出るもっと手前、その「なんとなくの違和感」っていう予兆感じたこと、ありませんか?多分何かしらあるはずです(^^♪

でも、その予兆をあえて報告しなかったり自分の中で打ち消してしまうことがあったから「急変になってしまった」んじゃないかなと・・・心当たりありませんか??

ではそれはなぜ起きるのでしょうか?

事前の情報を誤認識してしまう理由ですが、やっぱり

「確証がないから」 

「事を荒立てたくないから」

っていうのが本音ではないでしょうか?

「こんなことで主治医に連絡したら怒られるかもしれない」 「金曜の午後だし、入院調整になったら大変だ」 「家族も『様子を見ます』と言っているし、波風立てたくない」

そうやって、自分の中にある「在宅医療者としてのプロとしての直感」に蓋をして、「様子観察」という便利な言葉に逃げ込んでしまう、結果としてそういう小さな変化の無視が大きな急変につながるのではないかなぁと今井は考えていますよ。

「おかしい」と感じたその直感、それってすごい重要です。おそらく長年の経験から導き出された立派な”検査値”かなって思います。日々近くで接することで、患者さんの生活の状況やにおい、違和感を早め早めに感じ取れるようになること、在宅医療者にとってはかなり大事なことではないでしょうか。

「先生、数値は大丈夫なんですが、どうしても嫌な予感がします」

こう声を上げること、すごい大事ですよね。

事なかれ主義で、見たくない現実を先送りにしない・・・ 予兆を無視して、事態が深刻化してから「もっと早く言えばよかった」と後悔するのは、もう終わりにしませんか?(^^♪

在宅医療者にとって患者さんの生活や雰囲気に「違和感」を感じたら、それが最初のアクションの合図です。

日々の1回1回の訪問ではこういうことを看護師さんに意識してほしいなと1在宅医として今井は切に願っていますよ。

皆さんは違和感、感じ取りアクションすることはできますか??

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