病院勤務医から在宅医へ。転職して最初にぶつかる「壁」と、その乗り越え方
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です。
来春もしくはその次を見越してキャリアを見直そうと考えている医師の方はこの時期一定数いるのではないかと思います。思い起こせば今井も大学院生の時の12月に進路に悩んで
「在宅医療に飛び込もう」
って思ったのもこの季節・・・・実際今井はそう考えてから諸々調べて見学→実際に飛び込んだのが4月と、あっという間に行動していきましたからね(^^♪いい思い出です。
以下は在宅の世界に飛び込むか迷っている勤務医の先生へのアドバイスです。少しだけでも参考になればなと思っていますよ。
ここ数年病院勤務の先生から「在宅医療に興味がある」「訪問診療の世界に飛び込んでみたい」という相談を受けることが増えてきました。 地域医療にとって、志ある医師が地域で増えることは本当に嬉しいことです。
しかし、同時にこうもお伝えしています。 「病院と在宅は、全く別のスポーツのようなものです」と。
ルールもフィールドも違う場所に移れば、どんなに優秀なベテラン医師でも最初は必ず「壁」にぶつかります。 今日は、多くの医師が転職後に最初に感じる「3つの壁」と、それをどう楽しんで乗り越えるかについて書いてみたいと思います。気軽に読んでください。
1. 「検査機器がない」という壁
病院にいれば、すぐに血液検査の結果が出てCTやMRIもオーダーすれば撮ることができます。診断の根拠となる「データ」が豊富にある環境です。
しかし、在宅の現場には聴診器と自分の五感、そしてポータブルのエコー検査機器しかありません。 「今のこの症状、画像で確認したいけれどできない…」 ここで不安を感じる先生は多いです。
【乗り越え方:原点回帰を!】 ピンチはチャンス!この状況は医師としての「身体診察能力(フィジカルアセスメント)」磨く絶好のチャンスでもあります(^^♪ 患者さんの顔色、呼吸の音、皮膚の温度、家族の話す様子。 データに頼りきりにならず、目の前の患者さんを五感で診る。そして、緊急時には連携病院へ搬送する「トリアージの判断力」を養う。 このスキルが身につくと、医師としての勘は格段に鋭くなります。最初は難しくても、やっていくうちにコツがつかめてくるのは在宅医はみな経験していますよ。
2. 「アウェイの洗礼」という壁
病院はいわば医師にとっての「ホーム(城)」です。白衣を着ていれば、患者さんが訪ねてきてくれますし、こちらの指示に従ってくれる空気があります。
しかし、訪問診療は「患者さんの生活の場(アウェイ)」にお邪魔する仕事です。 靴を揃えて上がり、その家のルールに従い、生活の匂いの中で診療をする。 「病院ではこうだったのに」という理屈を押し付けようとすると、患者さんやご家族との信頼関係は築けません。
【乗り越え方:『生活』への敬意を持つ】 私たちはあくまで「生活を支えるための黒子」です。 「病気を診る」のではなく「病気を持ったその人の生活を診る」という意識にシフトチェンジすること。 「お邪魔します」という謙虚な気持ちで接すれば、患者さんは驚くほど心を開いてくれますし、病院では見せなかった本来の表情を見せてくれるようになります。
3. 「治療ゴールが違う」という壁
急性期病院のゴールは「治癒・退院」であることが多いですが、在宅医療、特に当院が力を入れている緩和ケアや高齢者医療のゴールは必ずしも「完治」ではありません。 「これ以上の治療は望まない」という患者さんに対し「まだ治療できるのに」とジレンマを感じることもあるでしょう。
【乗り越え方:『満足度』を指標にする】 ここでのゴールは「その人らしく過ごせたか」「苦痛なく笑って過ごせたか」です。 数値を正常に戻すことよりも、ご本人が「あぁ、家で過ごせてよかった」と思える時間を1分でも長く作ること。 そこに医師としてのやりがいを見出せた時、在宅医としての一歩を踏み出せたと言えるのかもしれません。
最後に今井が伝えたいこと
在宅医療の世界は決して楽ではありません。 雨の日も雪の日も車を走らせ、予期せぬ事態に対応しなければなりません。札幌の冬、もちろんつらいです。
でも、「〇〇先生が来てくれて安心した」「先生だけがいてくれたら、それでいいよ」「先生に看取ってもらいたいよ」とご自宅で言っていただける喜びは、病院勤務では味わえない特別なものです。
当法人では、新しく入職された先生を一人にはしません。 これらの壁にぶつかった時、どう判断すべきか、先輩ドクターに相談することが可能ですし、皆で新人医師さんをサポートし、経験を共有する体制があります。
「まずは見学だけしてみたい」 「現場のリアルな話を聞きたい」
そんな先生方、ぜひ一度ご連絡ください。 地域医療の最前線で、一緒に「壁」を乗り越えていきましょう!!連絡お待ちしていまーす。
-
-
時間ある方は以下の項目をチェック!!
法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓
いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓
在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓
3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓
看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓
アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓
-






