【2026年版】なぜ私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」である必要があるのか?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。
2026年、新年あけましておめでとうございます! 本日は、よく患者さんや地域の連携先、あるいは求職者の方から聞かれるこの質問に、真正面から答えてみたいと思います。
「なぜ、青葉さんは在宅だけでなく、外来も、訪問看護も、そして病院(有床診療所)までやっているんですか?」
「手広くやってますね~」と言われることもありますが(^^♪誤解を恐れずに言えば経営拡大のためにやっているわけではありません。(もちろん経営が成り立たないと継続できませんが!) 私たちが「複合体」である理由はたった一つ。
「そうしないと、患者さんの『家で過ごしたい』を本当の意味で守りきれないと痛感したから」です。
その理由を、3つの視点でお話ししたいと思います。
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1.「点」ではなく「線」で人生を支えるため
医療機関がバラバラだと、どうしても患者さんの情報やケアの方針がその都度分断されてしまいます・・・悲しいですがある程度これは真実です。
例えば、在宅医療を受けている患者さんが肺炎で急変したとします。 通常なら、救急車を呼んで全く知らない(医師知っていますが、患者さん家族は、という意味です)大きな病院へ搬送されます。そこでは命は助けてもらえますが、患者さんの「人となり」や「家での生活」、「家族の想い」までは伝わりにくい・・・ その結果、治療は終わったけれど体力が落ちて寝たきりになったり、認知症が進んでしまったりして、「もう家には帰れません」と言われてしまう、そんな悔しい、在宅医として本意ではない患者さんご家族を今まで経験してきました。
私たちが自分達で「クリニック(在宅・外来)×病院(入院)×訪問看護」を持っていると、これがどう変わるか。
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平時: 外来や訪問診療、訪問看護で、普段の状態や価値観を深く理解しておく。
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有事: 具合が悪くなれば、「知っているスタッフ」がいる自院の病床へサッと入院。
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回復: 事情が分かっているから、不必要な検査や処置はせず、最短でリハビリをして家に帰す。
この「顔の見えるシームレスな連携」こそが、高齢の患者さんが地域で生き抜くための命綱になるのではないかと考えていますよ。
2.「逃げない医療」を実践するため
在宅医療だけをやっていると、「入院が必要ですね」となった瞬間に、ボールを他院に投げざるを得なくなります。 外来だけをやっていると、患者さんが通えなくなった瞬間に、関係が途切れてしまいます。
今井はそれが嫌でした。 「調子が良い時も、悪い時も、家にいる時も、入院が必要な時も、私たちが責任を持つ」
この「逃げない体制」を作るためには、どうしても自分たちの手元に「外来・在宅・入院・看護」のカードを全て揃えておく必要がありました。 「困ったときは青葉に相談すればなんとかなる」 そう思ってもらえる安心感こそが、当法人が複合体であることの最大の意義ですよ。
3.スタッフの「成長」と「やりがい」のため
これは医療的な話ですが実はとっても重要です。 「在宅しか知らない」「病院しか知らない」ままだと、医療者としての視野が狭くなってしまいます。
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病院スタッフは、「退院後の生活」を知ることで、退院指導の質が変わります。
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在宅スタッフは、「病院での治療」を知ることで、適切な入院タイミングの判断力が磨かれます。
当法人では、この複数の機能を行き来したり密に情報交換したりすることで、「患者さんの人生全体を俯瞰できる医療人」が育てられるのではないかと考えていますよ。 結果として、それが患者さんへの高い医療・ケアの質として還元される・・・札幌の地でこの好循環を作りたいと考えています。
まとめ:2026年、この「複合体」をさらに深化させます!
2025年問題を越え医療ニーズはますます多様化しています。 単独のクリニック、単独の病院では解決できない課題がこれからはもっと増えてくるでしょう。
だからこそ、私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」であることにこだわりたいと思っています。
「制度の隙間に落ちそうな患者さんを、私たちが網の目となって支える」
2026年も、この体制をフル活用して札幌の地域医療を支えていきたいと思います。難しい課題ですができないとは思わず、ポジティブマインドで取り組んでいきたいなと。
この仕組みの中で働いてみたい!という医師、看護師、コメディカルの方、ぜひ一度見学に来てください。面白い仕事ができること、保証しますよ!!!お待ちしています(^^)!






