数字は嘘をつかないが・・・【「医療崩壊」したのに死亡率は上昇せず、代わりに「老衰」が急増…北海道夕張市の財政破綻が示した「教訓」】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
夕張の医療に関して「???」と思える記事がありましたのでシェアします。8月14日の現代ビジネスさんの記事です。
正直な感想としては
①高度医療が必要な方、必要時にそれを望む方は大部分が札幌などに転居したのが理由では?(ハイリスクの方がいなくなり、医療を希望しない人だけが母集団として残っていた)
②老衰の増加=ただ診断がつかなっただけで治療を諦めた人が一定数いたのではないか?(医療機関が選択肢としてあればそちらを選んだだろうに、そもそも受診という選択肢がないから仕方ない、と・・・)
この記事を読んで改めて感じたことは
数字は嘘をつかないが、人は数字を自分の立ち場によって都合のいいように利用する
という人間についての不変の真理です(^^♪
上記の記事内で提示された数字も色々な見方があるでしょう。正直著者はそれを自分の都合のいいように利用しているのかなとしか思えません。どう考えても記事最期の文章の
「この夕張市の事例は、「過剰な医療をやめれば、患者が減る」ことを示唆しています。」
という結論にはならないと思うのですが・・・著者は過剰な医療という現代へのアンチテーゼとして夕張を利用しているのでしょうね。
実際1在宅医の立場でも夕張から転出してきた患者さん、札幌で多く診療させて頂きましたが、彼ら彼女らは「もう夕張には住めないからね」とはっきりおっしゃっておられましたよ。
皆さんはこの記事を読んで何を考えますか?過剰な医療は確かに不必要でしょうが、過小すぎる医療もまた医療者としてはダメではないかと今井は考えています。その人にとってほどほどの医療がどのラインか、一人一人患者さん家族と相談しながら対応していきたいですね。
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