”直美”ならぬ”直在”はあり?なし?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
ちょっと笑っちゃう在宅医療関連の記事見つけましたのでシェアします。8月14日のものです
在宅医療カレッジが若手医師の新たな道「直在シリーズ」を開始し、キャリアの選択肢を広げる
「メディカルインフォマティクス株式会社が運営する「在宅医療カレッジ」が、初期研修後に在宅医療に進む若手医師を支援する新連載「直在シリーズ」を開始しました。超高齢社会に伴い在宅医療へのニーズは高まっているものの、これまで若手医師には選ばれにくかった分野です。しかし、最近では初期臨床研修を終えたばかりの医師が地域医療を志し、「直在」と呼ばれる新たなキャリアパスを選ぶ傾向が見られます。本連載では、直在医師の働き方や課題、成功事例を深掘りし、若手医師たちのキャリア選択をサポートすることを目指します。・・・」
まぁ文章を読んでもらえればと思いますが、”直美”ならぬ”直在”どう思いますか?って今井が聞かれると
「基本的にはなしだと思う」
っていうのが正直なところです。理由としては大きく4つあって
1. 緊急時対応力の未熟さ
在宅医療は病院のような即時検査やチーム体制が整っていないため医師自身の判断と初期対応力がかなり重要。研修医終了直後では急変対応・鑑別診断・処置の引き出しが少なく結果的に患者にリスクを負わせる可能性が高い。
2. 幅広い臨床経験の不足
在宅医療では小児から高齢者、がんから慢性疾患、さらには精神疾患まで幅広く対応する。一度病院で多くの診療科の専門医と一緒に働くことを経験しておくことで「各専門医の考え方、アプローチの仕方」「どこまで非専門医の自分で判断していいかのボーダーライン」を理解できるが、直在だと経験値が限定的になり判断に偏りが出やすくなる。
3. 診断・治療の引き出しの少なさ
在宅医療は病院と違い検査が限られる分、「病歴と身体所見だけで診断する」スキルが必須・・・基本的には病棟や外来で十分な数の診療→検査→診断→治療、というプロセスをこなしていないと、その引き出しが乏しくなり不要な搬送や誤診が増える危険がある。
4. チーム医療マネジメント経験不足
在宅医療は訪問看護師、ケアマネジャー、リハスタッフ、薬剤師など多職種と協働します。病院勤務でのチーム医療経験や指示・調整の感覚が身についていないと、連携がぎこちなくなりチーム全体のマネジメントができない。(できても非効率)
今井は基本的には専門医とるくらいのレベルまでは1専門医として診察、検査、治療、その後のフォローと病院で経験してから在宅医療の現場に飛び込むべきだと思っています。
唯一研修医から在宅医療にきてもいいかなと思うのは、在宅医療を学んだ後再度病院に戻る場合ですかね。これに関しては在宅の経験は絶対にプラスになるのでやっておいてもいいかなと考えています。
いずれにせよ”直在”なんて言葉に惑わされないで、最初はコツコツと組織に属しながら専門医くらいまでは一つの道のプロを目指した方がいいと今井は考えていますよ。皆さんのご意見はいかがですか??
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