これをもって結果はシロだと言えますか??【【結果はシロだった】ホスピス最大手・医心館「不正請求疑惑」…スクープ報道と「違いすぎた」調査報告書の内容】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
ホスピス住宅を巡る訪問看護の問題についてまたまた記事がでていましたのでシェアします。8月11日の週刊現代さんの記事です。興味ある方は一読どうぞ↓
【結果はシロだった】ホスピス最大手・医心館「不正請求疑惑」…スクープ報道と「違いすぎた」調査報告書の内容
気になった部分を抜粋すると
「・・・特別委員会が設置されてからおよそ4ヵ月後の8月8日、報告書が公表になった。報告書によると、調査チームは現場の介護・職員1800人あまりに対してアンケートを行ったとある。そのうち190人は「訪問看護記録に疑義がある」と答えている。そこで調査員は、190人を個別に呼び出して、聞き取りを始めた。
・・・
しかし、実際に聞いてみると全ての職員が「看護業務の内容自体は実際に行っている」と回答したという。実際に訪問看護や投薬した記録などと照らし合わせても齟齬はなかった。不正を行った場合、利益を得るのは会社であるため、看護師たちが利益目当てで虚偽の説明をする可能性は限りなく低い。したがって調査委員会は「訪問看護記録に記載された看護業務自体は実態がある」と結論づけた。
一般に不正請求は、意図的に記録を改ざんするなどして請求した場合は詐欺的な請求行為=不正請求と言われて厚生労働省の監査が入り、刑事告発される。しかし、今回の場合は意図的な不正が認められなかった。調査の結果、実態のない請求額は約6300万円だったという。だがこれは調査対象の売り上げのわずか0.05%である。不正請求によって売り上げを上げようとするには少なすぎる額である。・・・」
つまり言いたいことは
①不正請求はあったが額は少額(だから問題なし)
②看護業務自体は適切に行われていた(から問題なし)
ってことでしょうが、
そもそも不正請求は少額でもダメですし、訪問看護も看護内容云々ではなく、そもそもそれって必要な訪問だったのかどうかが問題です。
そしてそんな法令遵守の意識に欠けるスタッフさんが運営に関わっていた場合、上記記事にあるような金額だけで済むはずがない・・・今井はそう考えています。
それにしても医療のことをあまり詳しく調べないで書いたのでしょうか(もしくは医心館から頼まれた??)・・・そうでなければ「報告書を読む限り、アンビスには不満はあったが、不正はなかったのだ。共同通信の取材は不満と不正の区別が混同してしまったようである。在宅ホスピスを上場企業が運営するというこれまでの制度になかった分野は、新しい挑戦である。多くの課題があるだろう。」とは絶対に書けないような気がします。だってこの問題(集合住宅におけるがん末期や神経難病の患者さんを取り巻く医療保険での訪問看護の問題)、数年前から危ないことやっているなって在宅医療関係者なら皆知っていたことですからね。
次回改定では必ず集合住宅における医療保険の訪問看護は大きく規制が入るでしょう。まぁようやくって感じですがね。厚生省は全国にホスピス住宅つくらせて、そのあと殺さず生かさずの点数つけるでしょう。今までの診療報酬改定でやっていた梯子を外すってやつです!(^^)!
皆さんはこの記事読んで何を考えますか?良ければ感想教えてくださいね!!
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