【在宅緩和ケアの現場から】看取りの時にご家族に意識してもらいたいこと
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
在宅緩和ケアはご本人にとって住み慣れた家で最期の時まで自分らしく過ごすための大切な選択肢だなと考え、開業してから継続して患者さん家族を支援してきていますよ。今井もそうですがそれ以外のスタッフも、日々患者さんの苦痛を和らげるだけでなく、ご家族の心のケアにも力を入れています。
家族の方にとっては、大切な人の最期を看取ることは喜びや悲しみ、安堵や後悔など、さまざまな感情が入り混じる人生で最も重い瞬間のひとつ・・・この大切な時間を後悔なく過ごしてもらうために、ご家族に意識してもらいたいことをちょっとだけ以下でお伝えしたいと考えています。
医療者とのコミュニケーションを密にする
看取りが近いタイミングになると患者さんの状態は刻一刻と変化します。不安なこと、疑問に思うことは、どんなに些細なことでも遠慮せずに、私たち在宅医療者に話をして、伝えてください。
「今、何が起きているのか」、「この変化は大丈夫なのか」、「痛みを和らげる方法は?」、「食事はどのくらいまで食べさせていいのか」などなど・・・不安に思うことや知りたいことを共有してもらうことで、在宅医や訪問看護師はよりご家族の心に寄り添い、適切なサポートを提供することができます。コミュニケーションをきちんととること→医療者とご家族が同じ目標に向かって進む「チーム」となることができ、結果としてそれが満足のいく穏やかな看取りへと繋がると今井は考えていますよ。
自分自身の心と体のケアを忘れない
看取りの期間は精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。患者さんのために尽くしたいという気持ちは素晴らしいことですが、ご家族が倒れてしまっては元も子もありませんよね。
無理をせず睡眠をしっかりとる、食事をきちんと摂る、時には友人や家族に話を聞いてもらうなど、自分自身の心と体をいたわる時間を意識的に作っていきましょう。在宅医療者はそのための支援を惜しみません。彼ら彼女らに協力してもらい、可能なら少しでも自分のための時間を持つことを考えてみてください。ご家族が元気でいることが、患者さんにとっても何よりの安心となるハズです。
「ありがとう」「愛している」を伝える時間
最期の瞬間にはもう言葉を交わせないかもしれません・・・だからこそ意識がはっきりしているうちに、「ありがとう」や「愛している」といった、普段はなかなか言えない感謝の気持ちを伝えてほしいなと今井は切に希望しています。時間を是非大切にしてください。
手足をさすったり、好きな音楽をかけてあげたり、思い出話をしたりすることも大切なコミュニケーションですよね。言葉を話せない状態になったとしても、最後まで患者さんの聞く力は残っていることが多いと言われています。優しく語りかける声、きっと患者さんの心に届きますよ。
後悔のない選択を尊重する
看取りの過程で、「もっとこうしてあげれば良かった」という後悔の念にかられることがあるかもしれません。しかし、その時その時でご家族が患者さんのことを一番に考え精一杯の選択をされたこと、どうか忘れないでほしいなと考えています。
最期の瞬間をどう過ごすかは、ご本人とご家族が話し合い、納得して決めることが何よりも大切です。私たち在宅医療者はその選択が最善のものとなるよう全力でサポートしたいと考えています!
在宅緩和ケア、その結果としての在宅での看取りは、患者さんやご家族にとってかけがえのない時間です。在宅医や訪問看護師は、ご家族がこの大切な時間を穏やかに後悔なく過ごせるよう、寄り添い続けたいと願っていますよ。何か不安なことやご相談があれば遠慮なく、いつでもお気軽に話してくださいね(^^♪
当法人は札幌で在宅医療、在宅緩和ケアをメインに外来診療や入院医療も行っています。興味ある患者さん、ご家族の方、そして医療者の方がいましたら気軽にご連絡ください。お待ちしています。
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