施設メインの訪問診療、本当に全員診療する必要あるんですか?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。
先日数年外来で診療していて、とあるサ高住に入居された患者さんが受診された際に以下のようなことをおっしゃいました。
「先生、私次から外来にはこれなくなったんで手紙書いてもらえますか?」
「どういうこと?」
「住宅の方がクリニック紹介してくれるから、入居している人はそっちで訪問診療受けてくださいって言われたんです。」
「事前に聞いていたの?」
「いや、全然。入った後に言われました。本当はまだ外来に来れるし何年もかかっていたからこっちにきたいんだけど・・・」
「・・・・」
まぁ在宅医療の現場ではよくあることかなと思いながらも、患者さんの意向が無視されていて可哀そうだなと。ひとまず手紙は書きましたが、よく住宅やケアマネ、クリニックの先生と相談してくださいねとお伝えしておきました。涙涙
サ高住やグループホームなどの施設系住宅では、契約しているクリニックさんが訪問診療を担当すること、ままあります。なので施設入所に伴い診療先が変わることは当たりまえのこととして自分は思っています。だって施設側からしたら数か所のクリニックとやりとりするの、現実的にはかなり負担ですよね。なので1か所の信頼できる先生にお願いしたい、というのは(患者さんの希望はさておき)正直やむを得ない選択なのかなと思っています。
ただ問題なのは上記のように「外来に通院できるのに訪問診療をしている場合」です。施設系をメインで診療している札幌の病院やクリニックさんでは、要介護だろうが要支援だろうがまるっと全員診療する、ということを普通にやっていること結構あります。本来は「通院できない人」が訪問診療の対象であるべきですが、その原則が施設系在宅の現場ではもう形骸化していますよね・・・
さらに困るのがそういう医療機関は質の面でも・・・
「施設メインの訪問診療、本当に全員診療する必要あるんですか?」って本当に診療しているクリニックの先生に聞いてみたいですね!(^^)!
札幌はサ高住や高齢者住宅などがかなり充実しており、現実的に老後の生活の選択肢として色々検討することができるのはいい点だと思います。ただ、入居後の医療のことに関しても入居前にきちんとチェックしておくことが望ましいと思いますよ。ご自身が希望する医療が受けられない、現実的にそのようなことが起こる可能性それなりにありますので!注意してくださいね。
当院は外来通院できる間は総合医としての外来診療を行い、訪問診療が必要なフェーズになった場合はそのまま在宅医療も提供する「かかりつけ医医療機関」としての活動を行っています。興味があるなと思う方はまずは一度外来受診してみてください。お待ちしています。
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