ホスピス住宅における訪問看護の現状から、訪問看護の制度の今後について考える【【独自】ホスピス住宅最大手・医心館に「がんの父」を託した娘の疑問。転移なし・ステージ2だが末期がん扱いで訪問看護、会社側は不正を否定】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
ホスピス住宅を巡る訪問看護の不適切な状況に関してどんどん世間の注目が集まっています。7月24日のヤフーニュースさんより
【独自】ホスピス住宅最大手・医心館に「がんの父」を託した娘の疑問。転移なし・ステージ2だが末期がん扱いで訪問看護、会社側は不正を否定
現在このようなホスピス住宅に患者さんを紹介しているのはかなりの割合で一般の急性期病院からのとなっています。病院側としては退院させたい患者さんを何も言わずに受け取ってくれる&ほっておいても在宅医療側のサービス調整を住宅会社がやってくれるので退院支援業務がかなり楽になるっていうメリットがあります。
また緩和ケア病棟からの紹介も結構多いです。
皆さんはご存じないかもしれませんが緩和ケア病棟は入院して最初の30日の入院基本料がものすごい高いので、ホスピス病棟は通常30日しか滞在させないように病院はしています。(30日以降の入院基本料は1割減となりますが、病院の収入で1割減って結構でかいんですよね)
当然30日過ぎて過ごすことになった場合どうするの?となった時には、上記のようなホスピス住宅への転居を進めています。
とそんな感じで患者さんの流れが現在できているのですが、今回の記事はそのホスピス住宅で医療保険を利用した訪問看護の問題が指摘されている訳です。端的に言うと問題の根源は
医療保険の訪問看護の不適切利用
なんです。今後この解決策のためには
①高齢者住宅での看護の報酬を下げる(現状の1/3程度)
②訪問看護の報酬を包括とする
③医療保険の訪問看護をなくす(介護保険への移行)
の3つのうちどれか、もしくは複数を選択する形にならざるを得ないかと今井は考えています。現実的に一番ありそうなのは①ですが、②③っていう選択肢も今後の議論次第では出てきそうですね。(将来のことを考えると②、大きく制度変えるなら③ですかね)
2026年の診療報酬改定、そしてその先に訪問看護はどうなっていくのか、在宅医としてきちんと制度の変遷を予測していきたいと考えています。皆さんの予想はいかがでしょうかね??
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