認知症患者さんの診療や看護・・・在宅医療のエッセンスが全て詰まっています。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。
今月は在宅医療の患者さんの紹介を50件近く頂いています。当院を信頼して紹介してくれる医療機関、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションさんなどに本当に感謝です!(^^)!
さてそんな紹介される患者さんですが、大体1/3くらいの患者さんはなんらかの認知機能低下を伴っています。当院はがん患者さんや神経難病などの患者さんが結構多いので割合としては低いですが、在宅医療においては認知症患者さんをどうケアしていくのかは非常に大事なポイントですよね。
また今井個人としては昔から「認知症の診療や看護にこそ在宅医療に必要なエッセンスが全て詰まっている」と考えています。どんな点かというと以下になりますよ↓
①コミュニケーション能力:患者さんはもとより家族とのコミュニケーション能力が必須。何が問題になっているかを自身では判断できないことすらあるので、それをコミュニケーションをとりながら判断して解決していくことが必要ですよね。また多職種とのコミュニケーションも良質な在宅療養を提供するためには必須です。
②個別化された医療やケア:ガイドラインを超えて、その人にとっての望ましい医療や介護は何かを考える必要があります。過剰な医療になっていないか、ケアが不足していないか、全人的に診ながら、看ながら対応することが求められています。
③在宅での医療の見極め:認知症患者さんは基本的には入院しないで在宅で見ていくということを求められます。できることは在宅で治療していく、肺炎などであってもどこまでが在宅で治療可能かを見極める、そして不必要な搬送や入院を極力避ける・・・その判断が必須になります。医療がどこまで可能か見極める能力が絶対的に必要ですよね
④ACPなどの終末期医療:ACP、人生会議など含め認知症患者さんの価値観を尊重しながら終末期の準備をしていく、そして決めていく・・・難しいですが大事なことですよね。最終的には看取りの場をどうするのか、ケアの体制をどうするのかなどなども考えて挙げなければいけません。
⑤在宅医療の制度の理解や活用:介護保険がベースにあるので個々の患者さんを見極めた上でどんなサービスが必要かを構築してあげる必要があります。家族が疲労しているならデイやショート、それも本人に合うのはどこだろう、とかも提案してあげられたらいいですよね(地域の社会資源の知識)また訪問看護の活用方法であったり、制度では特指示の活用も大事ですよね。
⑥患者さんの人生に伴走していくこと:長期にわたり患者さんや家族の本当に近くで診療や看護の関わりをさせてもらうことになるので、医療者として患者さんの人生に伴走するとはどういうことかも教えてもらえます。
在宅医療に飛び込んだ医師や看護師が一番最初に経験するのが認知症診療や介護だと思います。最初にして最大の課題として是非頑張って患者さん本位の医療やケアを行ってあげて欲しいなと思います!(^^)!
当院はこんな感じで外来でも在宅でも診療に取り組んでいますね。かかりつけ医としての外来診療や在宅医療、在宅緩和ケアが必要な方は気軽にご連絡くださいね。(あと医師や看護師、MSWやケアマネさんも随時募集していますので興味ある方はまずは見学からどうぞ!!)
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