全国にある国立大学の44の付属病院の病院長で作る「国立大学病院長会議」は、9日に都内で会見を開き、昨年度の決算の速報値を公表しました。
それによりますと、44病院の昨年度の経常損益は過去最大の285億円の赤字になったということです。
前の年度、2023年度はおよそ60億円の赤字で、初めて赤字に転落しましたが、今回はさらに大幅な減益となりました。
前の年度に比べ、収益は547億円増加した一方、医薬品や材料の費用といった診療経費や人件費などが、合わせて772億円増えたということで、物価や人件費の上昇に、診療報酬などの収入が追いついていないとしています。
赤字となった病院は、全体の7割近い29病院に上っていて、大学病院としての事業の継続が危ぶまれる状況だとしています。・・・」