【札幌の現状について】大手住宅が薬局や在宅医を全てlayoffに!自前でやるってホントですか?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
昨年大手株式会社が札幌の住宅をM&Aすることが発表されちょっとだけ気になっていました。
この記事にある通り、保有している住宅に入居している患者さんに対し在宅医療(医師、看護師、薬剤師など)を包括的に提供する体制をつくっていくとの方針が示されていました。
とはいいつつもいきなり医療者が集まるわけもなく2025年の現時点では上記住宅には普通の薬局や在宅医がかなり多く診療に訪問しています。(特に施設専門の在宅医なんて・・・・)
さてどことはいいませんが、今回とある住宅運営会社さんから(話の流れから察してください)入居者の方に直接
「在宅医と薬局変えますので」
という連絡が入ったとかどうとか・・・・
正直施設系の訪問診療やっている在宅クリニックは600人近く患者さん減るとかっていうリアルな話もでていますし、札幌の在宅医療地図、結構変わるかも知れませんね。(そういえば年内に上記記事の会社の関連医療法人が札幌でこんなクリニックをオープンするようですが→https://job-medley.com/facility/510674/)
さてこれが意味すること、この流れから教訓とすべきことは何かを今井は少し考えたいと思います。
一つ目は「そもそも住宅会社がそこまで介入していいの?」ってことです。医師-患者関係を無視し住宅が全てお抱えの医師に切り替える、薬局に切り替える・・・今までの生活や関係を全て断絶して生活させる権利ってそこまで住宅会社にあるんでしょうか?
これが認められると、高齢者の医療や介護の質は全てどこに入居するかで決まってしまうっていう、住宅の選択の時点でかなり慎重に入居施設を決めなければいけなくなってしまいますよね。そんなこと、普通の一般市民/高齢者を介護している家族ができるんでしょうか?まず無理ですよね。情報が少なすぎますし・・・・
二つ目、こっちはより社会的な問題となる可能性がありますが、
「住宅、医療、介護、全て関連事業所が提供することによりその質や妥当性は担保されるの?透明性は確保できるの?」
っていう点です。もっと具体的に言うなら
「系列が運営しているホスピス系住宅が今訪問看護の不正請求で大きな問題になっているけれど、同じことを上記スキームで繰り返すだけなんじゃない?」
っていうです。
まぁ当該住宅に入居していて当院が診療している患者さんは元々数名程度ですが、どの患者さんも外来で診療していたり居宅で診療していたりした愛着のある患者さん・・・もし「もうはいんなよ」って言われたらどうしますかね??とても残念ですが、対応する策はないのかもしれません。
ホスピス系住宅の時も2017,8年くらいの時から「ダメなんじゃない?」って今井は指摘していました。今回のこともいずれ2030年くらいには社会問題化するんじゃないか・・・そう考えています。
当該住宅に出入りしている札幌の在宅医や薬剤師の皆さん、いずれくるlayoffに早めに備えていきましょう!(^^♪
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