在宅緩和ケア、大きな流れを意識する。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。
在宅緩和ケアの患者さんに慣れている看護師さんと慣れていない看護師さんの差、診療医からみれば結構明確に理解できて、やはり一緒に患者さんをケアしていくのであれば経験値の高い看護師さんの方が安心してお願いすることができるかなと感じています。(経験が浅い看護師さんとは組みたくない、と言っている訳ではないので!(^^)!それはそれでこっちもフレッシュな気持ちになれるしいい面も逆にありますよ。)
個人的には在宅緩和ケアの経験が浅い看護師さんは、その患者さんに対しての在宅緩和ケアの本流を理解しケアをする、というよりは、より些細なことに気を取られてしまい、全体が把握できなくなることが多い、との印象を受けています。
緩和ケアを1本の川に例えると、病院から紹介され診療や看護がスタートするのが川上の水が流れはじめる水源みたいなもんです。そこから徐々にスピードがついて水量が増し、川も右へ左へ蛇行を繰り返し、時に激流になったり穏やかになったり、はたまた滝のように急に落ちる展開などもあるかも知れませんが、最後には穏やかに水が海につながり川が終了となる、その時点で緩和ケアの終了(患者さんのお看取りもしくは入院など)です。
どうしても経験が浅い人は今患者さんが川のどの部分なのか、今後流れが急になるのか川は右に曲がるのか左に曲がるのかも予想できないまま、細かなポイントだけが気になってしまうことが多々あります。
端的に言うと大きな流れを意識してその中で何を患者さんや家族に提供すべきか考えるべきなんですが、正直そのレベルまで到達するのは結構時間がかかります。経験豊富な、教えることが好きな管理者さんや診療医とチームを組むと成長が早くなるので是非緩和ケアの全体をみて今何をなすべきか考えてみて下さいね。
あと全く正反対のこともいいますが!(^^)!、全体が見れるようになったら神は細部に宿るという言葉が世の真理を表しているように、提供するケアも本当に細かな一つ一つまでこだわっていってほしいと思っていますよ。
ということで、自分が経験が浅い訪問看護師さんが在宅緩和に取り組む時に伝えたいことは、
①まず始めに全体の流れを自分なりに(もしくはチームで)きちんと把握する(考える)ことからスタートする!
②次の展開を予測し、それに備えて適切なケアや医療を患者さんと家族に提供すること
③細部は重要だけれどもそれは正直後回しでも仕方ないと当初は割り切ってもOK.大事なのは全体の流れをみて患者さんを最後まできちんと河口まで運んであげること。
④何例もこなして経験値が上がってきたら細部に徹底的にこだわってみて下さい
っていうことです。是非是非頑張ってくださいね!(^^)!
当院は在宅医療全般や在宅緩和ケアを実践したい、学びたい医師、看護師さんその他のスタッフさんを随時募集しています。多職種が院内にいますし訪問看護もクリニックの訪問看護、ステーションの訪問看護とそれぞれご自身のキャリアや興味にあった形のものを選ぶことができますよ。一緒にやってみたい方、是非ご連絡くださいね。お待ちしています!!
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