続々と道内の公的病院の赤字が積みあがり・・・本当に医師を地方へ派遣して大丈夫?【室蘭、留萌、滝川】
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。
病院経営については常に気にかけて定点観測しています。診療所は病院の諸々の余波を受けるから、というのもありますが、1年後3年後(5年後は無理かな)の札幌&北海道の医療状況を予測するためにも必須だと考えているからです。
この1週間で病院経営についての気になる記事が3つほどありました。いずれも公的病院の赤字についてです。以下それぞれ媒体は異なりますがどうぞ↓
北海道・滝川市、異例の主要事業休止 市立病院の経営再建のため
「・・市立病院は中空知医療圏の2次救急を担う中核の医療機関だが、国の新型コロナウイルス関連補助金が廃止された中で患者数が感染拡大前の水準に戻らず、物価や人件費の高騰で経営が悪化。9億円あった現金残高が今年度末にはなくなる可能性も出てきた。 このため、毎年、11億円だった市の繰り出し額をさらに3億円増額する。増加見通しのふるさと納税を財源とするため、同じく財源に見込んでいた駅前整備事業があおりを受けた形だ。・・」
留萌市立病院、3月末までに144床へ半減 患者減、経営悪化受け
「【留萌】市立病院は病床数を半分に削減し、経営改善を図る方針を明らかにした。3月末までに許可病床を296床から144床に減らし、国から約6億円の補助金を見込む。患者減少に伴う収入減や新型コロナウイルス対策の補助金終了による経営悪化を受け、減床に踏み切る。…」
北海道・市立室蘭総合病院 給与削減を提案 25年度から2年間12% 18億円の赤字見通し
どの病院も今後経営改善の見通しは基本的には難しいですよね。その中で何を優先させ医療として何を残すのか、難しい判断を強いられることになるでしょう。(というかもうなっているし)
もうここまで連鎖でおきてきたら各病院の問題ではなく、社会全体で地方での医療の問題を考えるべきなんでしょうね・・・医療のフェーズが変わってきましたね。
さらに医師である今井が今一番気になっていることは
「地方はこういう状況になってきているのに、医師だけ増やして本当に大丈夫?」
ということ。
医師偏在対策という名の元に産めや増やせやでどんどん増員された地域枠の医師が、これから数年、10年単位で地方で勤務をする時代になってきます。正直これだけ予測された以上に劇的に人口減少や医療のシュリンクが起きている地方に医師だけ大量に派遣したら・・・・飽和というかスキルアップの機会もない、質の低い、待遇も劣悪な中で医師が大量に量産され、医師の二極化がおきるのは間違いないのではないかと考えますよ。
医療を取り巻く状況が大きく変わりつつある2025年、情報を集めながら、色々と考えて時間を過ごしていきましょう!!
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