公開日:2025年01月02日

【2025年版】在宅医療機関が有床診療所/病院を運営する意義とは?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。

当法人は2024年8月から有床診療所の暮らしによりそう診療所を開設し運営を開始しています。クリニックが病床を運営することは結構珍しい試みだと思うので、その経緯や意義などについて少しだけ話をしたいと思っています。

 

2011年にいまいホームケアクリニックが在宅医療専門の診療所として活動を開始してから多くの患者さんの診療をさせて頂きました。いい在宅医療、療養の結果、最後まで自宅で過ごすことができた患者さんからは、「先生に診てもらってよかったよ」と言って頂きお看取りさせて頂きました。

一方いい医療、出来る限りの努力を行ったとしても何らかの理由で最期は自宅以外の場所に移る方も一定数いらっしゃいます。家族の問題、介護の問題、医療的な問題もあれば金銭的な問題もあったりと、それまで数か月、数年診療していたにも関わらず、最後の最後で自分達の手から離れてしまう・・・患者さんからも「先生には最後まで診てもらいたかった」と何度となく言われましたし、自分達としても「最後まで責任をもって診療してあげたかった」と2010年代半ばからずっと思っていました。

 

縁があり2021年、22年にそれぞれ有床診療所のM&Aに成功、2024年にはそのうち1つをHARELUに移し暮らしによりそう診療所としてオープンさせることができました!上記のように基本的には最後の最後まで在宅で過ごせるように支援し、結果として何らかの理由で在宅生活を断念したとしても、最後まで在宅で診ていた医師や看護師が関われる病床を運営することは、絶対に患者さんや家族が悔いのない人生を過ごすことに役立てると今井は確信しています。さらにそういう病床は在宅医療を実際にやっている自分達でしか作り上げることはできないのではないかとも考えています。

 

以上のような考えから当法人では有床診療所/病院の運営をしたいと考えて実践しています。2020年代の今時に病床運営開始するなんて、しかも有床診療所でなんて時代に180度逆行していますが!(^^)!、それでも”質の高い医療のために”築き上げていきたいと思っています。自分達の法人の目的はお金を稼ぐことではなく地域に高い医療を提供すること。コツコツと外来×在宅×病床運営を頑張っていきたいと思っています。

 

参考になったでしょうか?他にも色々ブログで書いているので是非参考にしてくださいね!一緒に働いてくれる方募集中です。是非是非ご連絡くださいね。