公開日:2025年01月02日

【2025年版】これまでの法人の歩みについて、そしてこれから目指している未来について

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。

 

今までのブログの下の方に書いてあった法人の情報、結構継ぎはぎだらけでその都度その都度色々付け加えては消したりしてきて、今一つの状態になっていました。2025年の新年にになったこともあり、皆さんに伝えたいことを改めてきちんと書いていこうと考えています。

今回は「これまでの法人の歩みについて、そしてこれから目指している未来について」という題で色々書いていきたいと思います。

 

2010年4月、脳外科の専門医試験を翌年に控えて大学院で再生医療の研究をすべく地方の超多忙病院から札幌に戻ってきました。先輩に学びながら課題をこなしていったのですが・・・・再生医療は現在札幌医大でかなり取り組みがされているのは皆さんご存じでしょうが、正直今井としては全く面白いとは感じず、自分の時間を無駄に使っているような感覚しかない日々。半年ほどたった10月には「もうこれにさらに1年半以上の追加の時間を費やすことはやめよう!」と決断し臨床に戻ることを決意しました。

しかし大学病院ということもあり脳外科の道で他の選択肢をとることは道内では許されないであろう状況・・・(勝手に自分でそう考えただけで今から考えると大丈夫だったかもしれません!(^^)!)脳外科自体は大大大好きでしたが、一度他の道を経験することも自分のキャリアにプラスになると考えて何をすべきか考えました。

その中でポイントになったことは二つ、一つは脳外科時代はとことん手術のことを突き詰めて考えていたので手術以外の全人的に患者さんを診療できる道を経験しようと思ったこと、もう一つはこれからニーズがある分野で働こうと思ったことでした。両者を満たす選択肢は何か・・・10月~12月まで色々考えましたが、その時に「在宅医療」という選択肢にたどり着きました。

そこからは進路の選択は早かったですね。市内の開業医の先生を数か所見学、その中で一番自分のフィーリングにあったごう先生のクリニックで働くことを決断、大学院中退し(なので最終学歴は中退です!(^^)!)2011年4月から本格的に勤務を開始しました。

働いて数か月で病院とは全く違う環境、景色で患者さんに関われることにやりがいを感じ、また数件の看取りを通じて患者さんや家族から医師としての仕事とは何かを改めて学ばせてもらいました。(ちなみに働きながら5月か6月かに無所属で脳外科の専門医試験は受け、無事合格しましたよ)

自分でも思うように在宅医療をしてみたい、そう思い2011年10月に自分で開業し、いまいホームケアクリニックを開設しました。

 

その後2年ほどの間に一緒に働いてくれる看護師さん数人をみつけみなしの訪問看護を運営、市内でも看取りの人数がかなり多い最もアクティブな在宅クリニックとなりました。また同時に札幌市内では最も早くMSWを在宅医療において必須の業種と認識、活用をし始めました。(このころの看護師さんは今はほぼ全員が独立し訪問看護ステーションの事業をしています、すごいメンツでした・・・)

↓とある日のカンファの写真、医師二人が末席です!(^^)!

在宅医療に関しては開業当初から一貫して居宅メインの診療で、施設系の診療に関しては本当にきちんと患者さんに向き合っている施設さんだけで診療するようなスタイルでした。(今と同じです)

他の職種は増えつつも在宅医は自分一人で365日24時間待機・・・そういう状況に2014年が変化しました。現在はさっぽろみなみホームケアクリニックで院長をしてくれている和田先生が「札幌でアクティブにやっている在宅クリニックで働いてみたい」とおっしゃってくれて一緒に働くことになりました。このころから徐々に医師も増やす方針とし複数医師体制での診療チームを運営していくことになります。

 

2014年ころからさらに「ワンストップで在宅医療を提供できるようになりたい」「在宅医が必要なくても地域に貢献できるような体制をつくりたい」という想いから準備を開始、2015年からはあおぞら訪問看護ステーションとあおぞら居宅介護支援事業所の運営を開始し現在に至ります。

 

また在宅医療を長くやっていると、金銭的な問題から在宅医療を受けられな人が一定するいること、そもそも在宅医療前の段階から在宅医療に準じた医療が必要な人がかなりいることが肌感覚で理解できるようになりました。同時に医療政策としてもかかりつけ医がこれから制度化され、地域包括ケアの中で重要な役割を果たすことを予測されたため、「在宅医療の手間の人を総合的に診療してあげる外来をやろう」と2017年から年中無休の外来診療も開始しました。年中無休として理由は①医療機関として平日だけ患者さん診て後は知らないって無責任なことは極力したくなかったから②在宅医療に準じた患者さんを診療するのにさすがに24時間体制は無理でも、土日も含めていつでも受診できる体制をつくってあげたかったから、っていうのが主たる理由です。その後外来に関しては総合診療をきちんと学んだ川端医師が就職してくれたこと(現在は院長してくれています!)、小杉先生が来てくれたことなどもあって小児~高齢者まで幅広く診療する現在の形となりました。

 

外来を開始した2017年の10月には長年勤務してもらっていた和田先生と相談し、札幌で在宅医療がものすごく手薄な南区にさっぽろみなみホームケアクリニックを開設し南区でも在宅医療を行うことになりました。当初の予測通り札幌市内には在宅療養支援診療所は充足しつつありますが、2025年の段階でも南区は全然まだ足りていない状況です。

さらに2021年には同じく南区で一緒に活動するなないろ訪問看護ステーションを開設し現在も一緒に在宅医療や在宅緩和ケアを提供しています。

 

そんな感じで外来、在宅と医療を充実させていくと、医療のみならず質の高い住宅の必要性も認識する機会が多くなりました。自分達でもやってみたいと、2021年に看護小規模多機能併設の住宅をオープンしましたが、これはスタッフマネジメントの経験不足から2年ほどで失敗・・・今から振り返るとかなり金銭的には痛手でしたが、非常にいい経験だったと思っています。

2021年~23年の住宅をやりながら考えこと、いやもっと前から考えてはいたんですが、それは「在宅医療をバックアップする病院を運営しょう!」ということでした。外来、在宅で診療していて最後は他の医療機関に入院した患者さんたちの多くが「本当は最後まで先生に診てもらいたいんだ」と言った言葉・・・その言葉に応えるためにも、また患者さんの人生全てによりそうためにも自分達で病床を運営することをしたいとこのころに2か所の有床診療所のM&Aをさせて頂きました。

 

2024年8月に住宅跡を利用し有床診療所「暮らしによりそう診療所」を開設、現在徐々にですが病床稼働を開始しています。

 

これまでの法人の歩みに関しては上記のようになりますよ。少し長いですが読んでいただけたでしょうか!(^^)!?

 

さて最後に「これから目指している未来について」は以下のような医療機関になれたらと考えています!!

【ミッション】 医療法人青葉の使命とは

在宅医療を医療のスタンダードに!

【ビジョン】 青葉が望む世界とは

・すべての人が、その人の望む場所で、最適な医療を受けながら、自分
らしく生活できる未来を実現したい

・医療従事者にとって、在宅医療が魅力的なキャリアの選択肢となる環
境を整備したい。

【バリュー】 青葉がスタッフに望むこと

・尊厳と尊重:一人一人の想いを大事にし、それに寄り添っていこう

・変化と勇気:常に変化する勇気をもって新しいことにチャレンジし続けよう

・責任と実行:プロとしての責任感をもって自らを律し、行動しよう

 

上記をコアにして在宅、外来、入院医療をチームで取り組んでいきたいと考えていますよ!!

 

以上で本題の<【2025年版】これまでの法人の歩みについて、そしてこれから目指している未来について>についての解説を終わります。最後まで皆さん読んでいただきありがとうございました!職員随時募集中ですので是非応募してくださいね。