公開日:2020年10月22日

<癌×認知症×糖尿病>複数の疾患を複数のクリニックで管理していくのは無駄が多い、無理?・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

診療のメインは高齢者の診療で、外来でも在宅でも日々継続していますが、最近外来ぽっと受診された方や病院から訪問診療を依頼された患者さん、複数医療機関を受診されて治療の方針が全く統一されていないこと本当に多く経験しています。

 

一例をあげると○○癌でA病院通院、糖尿病はA病院から紹介されたBクリニック、整形は最近腰痛でかかったCクリニックにそれぞれかかっている患者さん、A病院では治療はもう難しいので緩和ケアに移行しましょう、ということで当院紹介されました。

初回で往診した上で食事量も少なく痛みもつらい状態・・・内服調整しようと思ったら、実際Bクリニックからは食事もあまりとれていないのに1日4回打ちのインスリン処方がずっと継続されており内服も10種類以上・・・・Cクリニックからは骨粗鬆症の薬とNSAIDSの痛み止めが出ており、3つの医療機関から処方された薬が一包化もなされないままバラバラと一袋に入っていました。

「この薬どうやって管理して飲んでいるの?」

「先生、薬多すぎて困ってるんです。本当にこんなに必要ですか?」

「Bクリニックの先生はなんて言っているの?」

「毎月採血して血糖管理いいからこのままずっと同じだって。でも本当はインスリンもしたりしなかったりなんです」

「Cクリニックのほうは?」

「骨密度が少し低めだから絶対飲んでいた方がいいって。」

「A病院では話したの?」

「入院中に看護師さんに話したけど結局泌○科だから調整は無理って言われたんです・・・」

 

こんな話が外来でも在宅でも本当に多い!!複雑すぎて本当の意味での患者さんのための医療には全くなっていないですね。ポリファーマシー、治療に責任をもつ医療者の不在、訪問看護師の導入なし、介護保険申請なし・・・問題が多い・・・

 

行き過ぎた専門診療による弊害をどうしていくのか、1臨床医として現場から、また診療所の経営者としては診療所の運営方法を通して解決していきたいと考えています。

 

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