公開日:2020年09月29日

これからの開業を考える時に必要なこと

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

開業する時にまずは考えるべきことなのは、現状がどのような時代か、をまずは認識することが必要です。やみくもに自分は○○という医療がしたいとか、勤務員に疲労したから開業したい、という考えでは開業することはお勧めしませんし、今まで開業のアドバイスを聞きに来た先生にもそのような理由だけであるのならば強く開業したほうがいいですね、とはお伝えしませんでした。

逆に現状がこうだから○○したら開業してもうまくいくと思う、とか、地域のニーズがこうだから○○したらどうだろう?とかっていうような現状を認識した上での話をしてくる先生には「開業してもきっとうまくいくと思いますよ」とお話ししていました。決して開業自体を否定する訳ではないですし、自分も「失敗するだろうな」って思われた中での開業だったので、開業に向けてのDrの考えも12分に理解できます。

 

表題の如く「これからの開業を考える時に必要なこと」は端的に言うと上記のように、「地域のニーズに沿うこととはどんなことか」を考えることです。小児の患者さんが10人しかいない地域で小児科開業してもうまくいくわけないですよね?極端ですが医療ニーズのないところにニーズをつくりだすのはかなり難しい問題だと思います。そうではなくて地域の中で自分に求められる役割を真摯に考えて、それを解決するために(地域のために)診療所を開設することが何より大事なのではないでしょうか。

上記のように考え現状を認識すると、今後の医療政策上も医療臨床上も専門特化した診療所は経営はできなくはないですが、どう考えても数字上厳しくなることは必須です。むしろ専門特化せずにかかりつけ医機能に特化する、外来も総合診療で行い緩和ケアもする、往診もすれば訪問看護もする、MSWやリハもそろえてチームで活動する、そのような方向性こそが地域のニーズに合致する診療所となるのではないでしょうか?

 

開業を全否定する訳ではないですが、専門特化した開業は数年後、10年後の未来を考えると自分はあまりお勧めはできません。地域の現状のニーズを認識する、そして未来の変化を予測した上で開業する、開業するうえで必要なことは冷静な現状認識能力と未来予測力となるのでしょうね。皆さはどう考えますか?

 

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