公開日:2020年07月27日

”通院させるための認知症薬投与”はいい加減やめませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

認知症の治療と言えば投薬治療がメイン、そう考えている認知症専門医の先生は多いのではないでしょうか?まっとうに患者さんや家族の生活や介護状況を診て投薬加療してくれている先生もいますが、正直数はかなり少ないのではないかと思います。

個人的には

①その患者さんの家族状況や生活状況を知らないで加療できるのですか?

②ケアマネに連絡することなく生活環境にどう介入しているのですか?

③訪問看護をうまく活用できているのですか?

④その投薬はどれだけ患者さん家族の生活の質の向上や治療効果があるのですか?

⑤投薬以外の治療って何かできることがありますか?

⑥体調悪くなった時に往診や在宅医療をきちんとできるのですか?

と認知症薬を投与している認知症専門医の先生にお聞きしたいですね。

 

自分からすると、投薬の目的が「患者さんに通院してもらうため=集患のため」となっている認知症専門医の先生、札幌にもまだいるのかなぁと感じる患者さんがここ数日多いような印象を受けています。限られた外来診療の中でこれまでの治療経過を聞くとなんだがとても残念な気分になります・・・

 

自分の経験でいうと、認知症患者さんを診察する医師はせめて

①ケアマネと連絡をきちんととる

②投薬以外の治療方法や介入方法を理解している

③体調不良や通院困難時には訪問診療や往診ができる

④訪問看護をうまく活用できる

⑤地域の社会資源、医療資源に精通している

という条件は必須だと思っています。これらの条件を満たさないで治療する認知症専門医は一人で診察するのでなくこれらを満たす診療所や医師と一緒に患者さんを診るべき、自分はそう考えますが皆さんはどう考えますか?よければご意見くださいね。

 

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