公開日:2020年06月19日

公的医療保険における適用対象範囲に関する国際比較~ドイツ、フランス、オランダ、韓国~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

社会保障改革はコロナの影響もあって中断していましたが、そろそろ支払い基金の改革や令和3年の介護保険診療報酬改定なども相まって議論が再度本格化しそうな雰囲気です。

さてそんな中ですが健保連から海外関連の調査報告書として「公的医療保険における適用対象範囲に関する国際比較レポート」が発表されました。(全文はこちら、概要はこちら)今後の社会保障改革の中で公的保険の対象範囲をどこまで広げるのか、またどこまで負担してもらうのかも含めての議論する時に、諸外国の制度を比較して理解しておくことは非常に重要かと思います。興味のある方は是非一読してみてください。

概要のはじめにだけは一度読んでほしいのでここに引用します。あとはPDFつけておきますね。(赤字は今井が注意してほしくてつけています)

 

1. はじめに
わが国の公的医療保険制度は、一定条件を満たす被用者およびその扶養家族には被用者保険を適用し、これにカバーされない部分を地域保険で補う形で国民皆保険を実現してきた。しかし、現在まで被用者保険は、就労形態や就労先の事業所によって、被用者であっても適用されない場合があるほか、外国人や非正規雇用、副業・兼業を行うものなどの多様な働き手を想定した適用基準とはなっていないなどの課題を抱えている。
今後も人口構成や働き方などの社会状況が変化し、それに対応した医療保険制度の整備・構築が望まれるであろう。そこで本調査研究では、被用者保険の適用範囲や、日本の公的医療保険のあり方を考えるうえでの参考資料を得ることを目的に、ドイツ、フランス、オランダ、韓国における、被用者に対する公的医療保険制度の適用基準を中心に調査を行った。・・・・・

 

 

ということでいかがでしょうか?結構面白いと思いませんか??これがクリニック経営に何か関係あるのかというと・・・・ないですね(^^)/完全に趣味の世界です。ただ一点気になるとすれば、けんぽれんがまとめたこのレポートが今後けんぽれんが主張するであろう、公的保険の給付と負担の対象範囲をどのように考えるのか、にどの程度の影響を与えたか?という点は興味ありますね。どうですか?皆さんは何かこの資料を読んで思うことはありますか?よければご意見くださいね。

 

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