公開日:2020年06月11日

在宅クリニックを開業する時に、今の自分なら気を付ける3つのポイント

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

在宅医療クリニックを開業する、もしくは開業したいというDrの相談が年に数回ありますが、どの先生も自分が在宅始めた時よりも真剣に開業について考えておられ、いつもびっくりしています。自分が開業した時は誰も雇用せずに一人で開業したため「一人でするから失敗しても給料入ってこないだけだろう」とか「かりに借金できてもへき地で24時間365日働けば1年で何とかなるだろ」程度のあまい認識で開業したので、時代が変われば意識も変わるもんだなぁ、との実感をもっています。

 

さてそんな中とある先生と話しをするときに「これから開業するとしたならばどんなポイントに気をつけて開業しますか?」ということを聞かれたことがありました。・・・・難しい質問でしたので即答はできませんでしたがよく考えた結果、自分なら今の時代なら以下の点に意識して開業しますということをお伝えしました。

一つ目は当初は小規模のクリニック、それこそ自分一人か、いてもそれ+事務1名体制でスタートします、ということです。小さい規模でスタートするメリットはやっぱり固定費が少ないことや心配しなければいけない他人(従業員)がいなければいないほうが心理的に楽になることなどがあげられます。

また小規模でスタートすると雑務もほぼ全て当初は一人ですることになるため、在宅医療に関わる事務処理からクリニック運営に必要な事務、経理作業まで一通り肌感覚で理解できるようになるからです。

これがいきなり大きな規模でスタートしてしまうと、業務自体を他者(従業員)にアウトソーシングする形になってしまうため事業所運営においてブラックボックスが多くなってしまいます。これは経営においては非常に不安定な状態になりますよね。なので上記のような理由から小規模で当初はスタートさせることをお勧めします。

二つ目は可能なかぎり早期に規模を大きくすることです。いきなり最初の答えと矛盾してんじゃん、なーんて思わないでください。あくまで小規模でスタートして業務全般をマスターした後は、規模を大きくすることを目指さない限り同じこと、業務の繰り返しとなってしまい早々とマンネリ化してしまいます。それに現在では多々ある在宅クリニックの中で差別化を図るためにも、早々に多職種や魅力ある職員さんにきてもらいたいですよね。待機も一人ではいつまでも24時間質を保ち行っていくことは不可能ですし・・・

業務全般を一通り経験し、クリニック運営についてブラックボックスがなくなった時点で規模を大きくする、これも今なら必ず考えることだと思います。

三つ目は人のいない分野で勝負する、という点です。人のしない業務をする、人がいないところで開業する、人ができない内容の業務を提供する、何をするのかはその時その時の場所や状況、個人の資質によって違ってきますがニッチな分野でもいいので必ず自分にしかできないことを絡めて開業するかな、と考えます。

 

ということで今現在開業するならば上記のような点は意識して開業するかなと思います、とお伝えしました。結局はリスクを小さくして始めることが一番大事ですね・・・

ただ必須なのは在宅医療の経験は必ずあること、です。札幌近郊で開業考えている先生、当院でなら必要な経験や事業所運営をマスターできますので興味ある方いましたらご連絡くださいね。

 

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