公開日:2020年05月02日

【市立札幌病院、コロナ特化 市長提案】対応が遅すぎると感じますが・・・

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

本日も深夜に往診からの救急搬送→そして外来診療を行っています。皆さん開業医は病院勤務医の先生とは違って楽しているんでしょ?とかって思うかもしれませんが、一概にそうではないですよ・・・きちんと深夜にも街中を飛び回っています。

さて道新で今更言うことかよっていう記事を見つけましたが皆さんは読みましたか?

以下道新より↓

市立札幌病院、コロナ特化 市長提案 中等症、重症向け

札幌市の秋元克広市長は30日、鈴木直道知事との緊急会談で、市立札幌病院(中央区)を新型コロナウイルスに感染した中等症、重症患者の受け入れに特化した「重点医療機関」に指定するよう提案した。同病院が請け負っている一般診療の救急患者は他の医療機関に振り分ける考え。

 厚生労働省は、都道府県に重点医療機関の設置を求めているが、道は未設置。市によると、知事と市長は重点医療機関の指定を含め、札幌圏の医療体制について引き続き検討することで一致したという。

 市立札幌病院は市内に11ある「帰国者・接触者外来」の一つで、感染患者の入院や診察、感染の有無を調べるPCR検査の検体採取などを請け負う。一般診療も受け付け、生命が危険な重症患者を受け入れる「三次救急」や24時間体制で患者を受け入れる「二次救急」も担う。

 市長は同日の記者会見で、新型コロナの重症患者が道内で15人に上り、連休期間中にも重症患者向けの32病床が不足する恐れもあると指摘。その上で「中等症、重症の患者を引き受ける病院に特化することを考えなければならない」と強調した。重点医療機関に指定されれば、二次救急や三次救急、緊急手術などを他の医療機関に振り分け、感染症以外の入院患者に転院を要請する考えを示した。

 市長はこのほか、「この1週間、10日間は非常に緊張感を高めないといけない。緊急的な医療体制が必要になる」と言及。例年は連休期間中に休診する市内医療機関に、連休中も診察を受け付けるよう要請する方針を説明した。(中村征太郎)

 

ということで公的病院の整備については少し先が読める人なら早ければ3月、遅くとも4月上旬にはそのための施策を準備、実行する算段をとっているべきだし、少なくとも4月30日という遅い段階で今更?と思ってしまうのは自分だけでしょうか???

さらに赤文字にあるようにGW期間中の医療体制について医療機関へも診療継続するように要請とのこと・・・・感染症も診ているクリニックの医師としては「ではそのために現場にどんな支援をしてくれているの?」「対応が困難な症例が出た時に医療システムとしてどう整備してくれているの?」と聞きたくもなりますが・・・・まぁ現実は要請だけで実際の支援は”無”ですよね。

 

市内の病院は熱発患者さんを診れなくなっていますし、在宅患者さんの行き場はなくなりつつあります。GWの診療を要請されても必要な医材もかつかつの中での診療ですし・・・個別の医療機関の対応では限界ですよ、ってずっと言っているのですが、市の、行政の動きは本当に遅いのが残念です。本当に危機感感じているのかな・・・皆さんはどう感じますか?

 

2019年の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

2020年5月から北区、手稲区でも訪問診療開始します→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらこちらをどうぞ!

当院の診療所、もしくは法人内の訪問看護ステーションで働きたい看護師さんも随時募集しています→こちらをみてご連絡ください!

在宅医療の現場で働きたい、患者さんに関ってみたいと考えている方募集しています。資格は問いません。→こちらをどうぞ!