公開日:2019年11月11日

医療者ではないからこそできる関わり方とは?【緩和ケア領域にて】

こんにちは、札幌の在宅医&在宅緩和ケア医@今井です。

 

西日本新聞の記事で興味ある内容の記事を見つけましたのでご紹介します。↓

緩和ケア病棟、耳傾ける宗教者 浄土真宗の福祉団体「ビハーラ福岡」 医療者と違う立場で支える

内容で気になった部分を一部引用してみると

「・・・・・仏教色は、特に感じられない。メンバーで僧侶の堤速生さん(73)は「さまざまな信仰があるので特定の宗教を前面に出すことはしないし、布教もしない」と強調する。ただ、死生観にまつわる話になったとき、浄土真宗の教えが生きるという。

「死ぬのが怖い。死んだらどうなるのだろう」と問われることがある。聞く側に確固たる死生観がなければ「怖いですよね」などと共感するのが精いっぱいかもしれない。

堤さんは、旅立った先に既に亡くなった大事な人たちが待っており、後に残されて悲しんでいる人たちの元へいつか帰ってくるという内容を、患者の信仰や宗教への関心に合わせて語る。それが、患者の心に安らぎをもたらすと実感してきた。」

「・・・この日、堤さんが話を聞いた患者は同世代。同じ映画や歌に親しんできた。同時代を生きた仲間として一緒に人生を振り返る。患者は「若い頃の話をしていると、つらさを忘れられる」と喜んだ。

誰にもいつかは訪れる死。「私だって怖いですよ」と堤さん。傾聴活動を通して「人生のしまい方」を勉強させてもらっているという。「医療者ではない私たちだからできることを、これからも考えていきたい」と力を込めた。(斉藤幸奈)」

 

医療者ではないからこそできること・・・うーん、考えさせられますね。緩和ケアに携わる末端の医師の一人としては、このような活動をする宗教家の方がもっと終末期医療の現場で活躍されるような土台ができることを切に願いますが皆さんはどう考えるでしょうか?いい記事ですので是非一読されてくださいね。

 

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