公開日:2019年11月09日

どんなに医療が発展しても、結局医療は「人と人」の枠をはみ出ることはないですよね。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

外来や在宅で日々診察している患者さんやご家族の中に、大病院志向の方が何人かいらっしゃいます。

「○○○の症状が出たときはすぐに前かかっていた○○大学病院に行きたい!」

とか

「何かあったらすぐに○○病院に入院させて」

とか、その医療機関で何をするのか?何をしてもらうか?という点を考えることはあまりなく、病院名だけでそこにいけば最善の治療をしてもらえる、という風に考えておられるのかなとも思いますが、基本的には希望があれば中々他の選択肢を提示することも難しく、結局諸々話はするけれどその病院に診察依頼、ということ結構あります・・・・

 

 

自分も病院での医療=検査機器もそろっているし、診断や治療精度の高い医療が受けられることも否定はしませんが、大学病院や大病院での医療が患者さん本人にとって最適か?という質問には決して「そうですね」とは言えないと思っています。

その人の生き方、考え方、医療をどう活かしたいのか、生活背景や家族関係、近所の人の関わり方、はたまた日々世話をしてくれる看護師さんやケアマネ、介護関係の方、また病院に送ったらどのような医療が提示されてどのような経過をたどることが多いのか、等々・・・・医療を受ける時には色々なことを考えた上で、その人にとって最適な医療を受けた方がいいのではないかなと考えています。

そういった点から考えても普段からかかりつけ医の先生を自分のまわりでつくっておいて、何かあったらその先生と相談しながら治療方針を決める、ということができるようにしておきたいですね。

 

どんなに医療が発展しても、重要なことはその医療をどうその患者さんに活かしていくのか、という点であることは変わらないと思います。そう考えると医療は結局は人と人との関係の枠外にはみ出ることはないのかな、とも思えますがどうでしょうかね?皆さんはどう考えますか?

 

 

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