病院の訪問診療と診療所の訪問診療の大きな違いとは何か

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

札幌でも病院が行う訪問診療が施設では普及しつつあります。さすがに個人宅にはあまり訪問していませんが、これから先の社会状況をみると施設系の在宅医療は病院が主体となっていくのではないかと個人的には考えています。

さて、では病院からの訪問診療と診療所からの訪問診療は何が違うのでしょうか?訪問診療って診療所でも行っていますが、いざとなったら入院ができる病院からの訪問診療の方が安心、って皆さん思うでしょうか?

 

あくまで自分の考えですが、病院からの訪問診療と診療所からの訪問診療は大きな違いがあります。

それは休日夜間などの時間外の病状変化についてどう対応するか、という点が一番大きな違いかと思っています。在宅療養支援診療所が行う訪問診療であれば夜間や休日、土日の変化の対応もできる限り入院しなくて済むように対応しようとするでしょうが、病院からの訪問診療であれば「困った時は病院に来て」という対応になることが多いのではないかと思います。

なぜそういう風になりがちなのか、と言えばこれは医療者から見たら自明の理なんですが、基本的に病院が訪問診療を行うのはなぜか?という理由を考えれば明確かと思います。

病院が訪問診療、在宅医療を行う理由は大きく二つあって、一つが外来と入院以外の収益源の確保のため、もう一つが入院患者を増やすため、です。基本的に施設系の訪問をする=何かあったらすぐに入院できる見込み患者さんを増やす、といった考えが根底にあるため、病状変化時に往診するという行動に結びつくことはあまりないでしょう。また病院の当直医は大抵一人ですので入院患者さんをほっぽって夜間に往診する訳にはいきませんよね。

なので病院からの訪問診療を受ける場合、何かあったら原則往診対応ではなく入院になるな、と理解してもらっていてもいいのかと思います。

 

まぁ逆に言ったら在宅の診療所では夜間や休日の往診対応きちんとしないのであれば診療所が在宅をやる意味がないよね、ってことにもなりますので、当院は土日や夜間も救急対応で頑張れる在宅診療所を目指していきたいと思っています。

 

これからの時代はなんでも「先生のいいようにお願いします」という医療の受け方は患者さんにとっても医療者にとっても難しい時代が来ます。自分の考えにあった医療を自分の考えで選択する、そういう意識をもって在宅医療も受けてほしいと1在宅医としては考えています。皆さんはどう考えますか?

 

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