公開日:2019年04月16日

”入院できない”患者さんを地域で診ていく機会はこれから激増します。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

当院はかかりつけ医としての外来診療と24時間対応の在宅医療を継続して行っています。大多数の在宅患者さんは”希望して”在宅医療を受けていますが、少ない割合の患者さんですが”入院できない”、という消極的な理由で在宅での療養を選択されている患者さんや家族の方がいらっしゃいます。

その理由としては

1認知症を合併

2金銭的な問題

3アルコールや喫煙の問題

4病院の医療者と折り合いが悪く入院させてもらえなくなっている

などなどがあります。

自分はどうしても絶対入院しなくちゃ助からないとか治療できない病態以外はできるだけ自宅で生活できるような支援を継続していきますが、上記のような患者さんを地域で診ていく場合はかなりの努力は要します。もちろんそれは在宅医だけではなくて訪問看護師の負担も同じです。

これから社会的に高齢者が激増してくると、特に1と2の問題を抱えた患者さんや家族が在宅療養を消極的に選択するケースが増えてくることが間違いありません。

在宅医療の医療者や介護者はその時代に備え準備はできているでしょうか?自分はこの数年の在宅医療を取り巻く情勢をみてきましたが、まさしく「笛吹けど踊らず」の状態が継続しています。全然状況はかわりないですね・・・・・・

もっと多くの医療者、特に医師や看護師が在宅医療の現場で活躍してくれるといいのですがそのような時代は来るでしょうか?皆さんの地域では”入院できない”患者さんや家族はきちんと地域で支援を受けられていますか?どのような状況ですか?よければ教えてくださいね。

 

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