公開日:2019年01月18日

カレスプレミアムガーデン北円山の考え方はとても興味深いです【医×職×住】

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

時計台記念病院などを運営されているカレスグループさんですが、しばらく前にカレスプレミアムガーデンを東区にオープンされていました。そこに知り合いのDrの小西先生がよつば家庭医療クリニックの院長として赴任されてかなり精力的に活動されております。

さてそんな中こんなニュースをちらっと見つけました。

道新より

「職場つき」マンション札幌に 60歳以上の女性対象 パン工場とドラッグストア併設

少しだけ引用させて頂くと

「時計台記念病院などを運営する社会医療法人社団カレスサッポロ(札幌)は10月、60歳以上の女性を主な対象にした「職場付き」賃貸マンションを札幌市中央区に着工する。ドラッグストア大手のツルハ(札幌)と協力し、マンション建物内にパン工場を設け、希望する入居者には働く場所を提供する仕組み。

ビル3、4階にはカレスサッポロ運営のクリニックやリハビリセンターなどが入居する。内科や婦人科、小児科など女性医師が運営するクリニックは、日中は外来患者の診察にあたるほか、当直者などが入居者の健康管理にもあたる。

全国の65歳以上の女性就業率は17・9%(2018年11月現在)で、若年層だけでなく同年代の男性(33・6%)も大きく下回る。「70歳を超えても働きたいと考える女性は多い。医・職・住を隣接させ、後押ししたい」(カレスサッポロの大城辰美理事長)としており、仕事の場を提供することで自立を支える新たな仕組みを目指す」

上記の記事の中でとても素晴らしいのはやはり入居者さん自身にきちんと働く場を提供するっていうことですよね。自分は高齢者施設を在宅医になってからたくさんみてきましたが、正直そこで過ごされている患者さんは(言い方は悪いですが)

「施設の利益のためにそこにいてもらっている」

っていう感じで管理されている患者さんが多数でした。(もちろんそんなことはしていない、一生懸命ケアしている施設もありますし、そういうところとはきちんとお付き合いさせてもらっています。)

まだまだ働けそうなのに施設の都合で何もすることなく無為に時間を過ごしている・・・・本当にもったいないなといつも思っていました。自分が高齢者住宅をつくるなら、入居者さんに「職」を提供することができるような仕組みができれば面白いんじゃないかと思ってはいたのですが、本当にそのような仕組を取り入れた住宅運営を開始されるのであればカレスグループさんの取り組みは素晴らしいと思います。

皆さんはどう考えますか?住み慣れた自宅を離れて施設に入るのであれば、どうせなら自分を必要としてくれる、認めてもらえる施設に入居したいと思いませんか?少なくとも自分ならそう思います。(自分が施設に入る時は、同じ入居者さんを診療させてもらえる施設がいいかな・・・・なーんて迷惑ですかね)

機会があれば是非見学に行きたいと思います。面白い取組ですので是非皆さんも見学されてはいかがでしょうか?

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