公開日:2018年12月11日

在宅医が診療に来るということ=救急搬送を減らすこと

こんにちは、札幌の在宅医&在宅緩和ケア医@今井です。

 

そろそろ年末になってきましたので今年1年の診療活動を数字で追っていましたがやっぱり結構な数で緊急での往診対応していました。

夜間、深夜、休日での往診の回数のみをカウントしてみましたが、2018年1月~12月の今日までで合計234回の時間外往診対応をしていました。

それ以外にも通常の往診対応も併せるとトータルの往診回数は診療所全体で800回以上になります。

まぁ2回に1回は救急搬送された患者さんを搬送しないで対応できたと漠然と考えると、救急隊の皆さんの負担を少しは減らせたのではないかと考えています。(ちなみに医療経済的には救急隊が1回出動することによるかかる費用は大体5万円くらいと言われているようですので、おおまかに400×5万=2000万くらいは救急費用削減に貢献していると思います。あとは隊員の方の人的消耗を防いでいますよね。こっちの方が大きいでしょうか)

 

ただこれだけ往診対応している当院ですが、全く当院に連絡なく搬送される方もどうしてもいます。

病院の先生方は「きちんと在宅で診ているはずなんだから絶対往診してから連絡してくれ!!」っておっしゃいますし、その言っていることは十二分によく理解できますが(多分逆で自分が病院で患者受ける医師ならそう思うでしょう)病院と違い在宅の患者さんは医療機関では100%コントロールすることはできないんです!!

何回言ってもやっぱりパニックになって救急隊呼んでしまう患者さんもいますし、施設によってはあらかじめコールの手順を決めていてもその時の介護士さんによっては手順すっ飛ばして救急コールしてしまうこともあるし・・・うーん、どうしても当院のような患者さんの総数が多い診療所ではそのようにして搬送される患者さんも一定数出て来てしまうのが現状です。

 

 

ということで何が言いたいかというと、在宅医は無駄な救急搬送をなくすためにできる限り努力していますが、どうしても何も連絡なく病院に搬送された場合は遠慮なく当院の時間外の携帯電話にご連絡頂きたいと思います。

病院の先生に迷惑かけたくはないですが、そこのところはどうぞよろしくお願いします・・・・・

 

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