公開日:2018年10月10日

病名や病状の告知は”知る権利”としては当然だとは思いますが・・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医@今井です。

 

最近診察した患者さんですが、ある癌に罹患して治療をずっと継続されていました。

当然診断された時に限らず治療方法の選択の時にも包み隠さず病名や病状についての説明と告知があったとのことでした。

医療者側としても最近は当然ですが本人の知る権利を尊重しきちんと上記についてはわかり次第お伝えする、というのがスタンダードになっているのは論を待たないかと思います。

ただその患者さんが一番悲しかった、と自分に話してくれたのは治療をずっと頑張ってきてそれでも病状が進んだときに「これ以上の治療はできません」と病院の先生から言われた時でした、とぽつりと語ってくれました。

治療のこれ以上の選択肢がない、という事実を伝えるのはもちろん大事なことでしょう・・・・ただやっぱり告知に関してはその後の精神的なフォローがないままっていう患者さんは結構な割合でいるのではないでしょうか?

 

自分一人や家族とともにその辛さの乗り越えられる人であればいいですが、現実には告知後に極度に不安感が強くなったり抑うつ状態が悪化する患者さん、または認知機能が急激に変化する認知症患者さんなどもいるのも事実です。

どうしたらかかりつけ医の立場からそんな患者さんや家族を地域で支えていけるのか・・・・病名や病状の告知は”知る権利”としては当たり前ですが、それもその後のサポートがきちんとあってこそではないか・・この患者さんと話をしながらふとそんなことを考えていました。

 

皆さんの周りではどうでしょうか?告知の辛さに耐えきれる人ばかりでしょうか?耐えられない患者さんや家族をどのように支えていきますか?何かアイデアや行動されている方いましたら教えてくださいね。

 

 

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