公開日:2018年08月08日

ごう在宅クリニックさんが移転&ステーションを休止されるようです。ごう先生大変ですが頑張って!!当院はいつでも応援しています。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

先日ごう在宅クリニックの中嶋豪先生がフェイスブックを更新されていました。

知らない方もいらっしゃるかも知れませんが、7年前に自分が在宅医療を始める時にお世話になったのがごう在宅クリニックの中嶋先生です。

在宅医療の基礎、開業医の考え方などなど・・・・病院の医療しか知らなかった自分に本当に丁寧に色んなことを教えてくれたのがごう先生です。当院が今あるのも100%先生のおかげだと個人的には思っています。

そんなごう先生ですがクリニックの移転と訪問看護ステーションを休止されるようです。

フェイスブックの7月27日より

「突然に皆様にご迷惑をおかけします。9月から、クリニックの移転にあたり、ごう在宅訪問看護ステーションを休止しごう在宅クリニックのみなし訪問看護として生まれ変わることになりました。

2年間の努力で、看護師2.5名からケアマネを含めて10名体制まで成長し、機能強化型1の算定要件までクリアしたのですが、一同残念でもあります。ただし、クリニックのみなし訪問看護にまた違うメリットもたくさんあり、いかんせん臨機応変な対応ができるという特徴があります。

今後は、ごう在宅クリニック、ごう在宅クリニック訪問看護の2点で、引き続き療養中の患者様のお手伝いをさせて頂く所存です。24時間体制も引き続き継続させて頂きます。

周囲のケアマネ様にはご迷惑をおかけすると思いますが、何卒によろしくお願い致します。

ごう在宅クリニック 院長 ごう在宅訪問看護ステーション 代表 中嶋豪 」

とのことでした。

さらにその下の7月25日の更新では

「この2年間、訪問看護や保育園の広報について、専門家でもない自分がブロードキャストするには少し後ろめたさがあり、なかなかフェイスブックには広報できませんでした。真冬の間にずっと朝に書いていた「W杯の初メダルはモーグル予想!」から始まったウェルカムボードも、もう描くことが難しくなってしまいました。

在宅医療と自分のクリニックの変化についてはこの14年間、色々と想い、感じ、たくさん経験して、実現場の変化も見てきたので、誰にも気兼ねなく、自由に表現していこうと思います。

訪問看護部とケアプランセンター、保育園のフェイスブックや広報は、それぞれのスタッフにお任せして、クリニックの「日々徒然」だけを楽しもうと思います。

それぞれが既に彼らの専門業務になり、僕の手から離れて自立してくれています。とてもありがたいことです。ただ、実際に2年以上かけていろいろやりましたが、やっぱり僕は根っからの開業医でした。社長になる器では無かったんです。

医師独りが、法務局への法人登記、ステーション開設手続き、保育園の開設手続き、児童育成協会への助成金申請手続き、毎月の完了報告、冬の間はエプロンをかけて一日中保育に加わる、園児集めのための営業、ステーション利用者さん集めの営業、職員の社会保険料支払いの資金繰り、銀行への融資資料作成、融資のための頭下げ、銀行への毎日の資金繰り相談、賞与支払いのための資金繰り、50%を越える所得/住民税の支払い、毎月300万円に達した事もあった職員への給与支払い、建築士との繰り返し折衝と契約、税理士との頻繁な相談、社労士との相談、弁護士との労務トラブル相談、内装工事などの選定と契約と手続き、保育園も含めた職員の採用、施設内の人間関係トラブル対応、マーケティング、病院やケアマネなどへの営業活動、広告方法の判断と契約、不動産物件の選定と契約、など、全ての雑用に日々追われるべきではないし、僕がこれだけ事務長みたいな仕事ばかりをしていると、ただでさえ200名近くの24時間365日対応をお約束しているかかりつけ患者さん方にも、うちで働いてくれている医師をはじめ職員にも、周囲の介護事業者にも結局は多大な迷惑をかけてしまうだけだということを、痛感しました。

これからは僕は院長として

診療と

採用と

教育と

病院同士の外回りの挨拶
に集中します。

ただしその上に挙げたたくさんの業務は、現状ではほとんど僕しか、経験していない業務です。

診療内容の維持と向上のため、経営状態の安定化のためにも、職員同士の物理的な親密さ確保のためにも、クリニックは新規移転を行いますが、訪問看護はみなし看護として合流します。

中途半端に人と人の間に人を置くと、現場とトップとの接点が無くなり、トップに現場の気持ちが伝わりません。現場にもトップの考えが分からなくなり、全体のコミットメントが壊れていきます。これで何度もマネジメントに失敗しました。

これからは、自ら考え自ら動いてくれるスタッフと、しっかり1対1で話をして評価を行い、少数精鋭の強いシステムにします。5日間で20人の把握までならばできます。

移転するクリニックと一緒に、11月よりもできれば1日でも早く、新体制で生まれ変わります。

事業所全体として良い意味で組織をスリムアップして、強い目的意識のある組織に生まれ変わります。

中嶋豪」

 

 

クリニックの移転がどのような形になるのか楽しみですね。ステーションの休止も、ごう先生の文中にあるように消極的な理由ではなくよりよいケアを行うための発展的な変化であると確信しています。

事業の変化は大変かと思いますがごう先生是非頑張ってください!!当院はいつでも先生の力になりたいと思っていますし、必要があれば何でもお手伝いしますので気軽にご連絡くださいね。

札幌の在宅医療関係者の皆さん、是非ごう先生とクリニックの皆さんの支援、宜しくお願いしま~す!!

 

↓7年前ごう先生のところでお世話になっていた時にごう先生と。自分の気持ちはこの時に肩を組んでいる時と変わりないですよ。

 

当院の2018年上半期の診療実績を知りたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

「在宅療養支援診療所の開業、経営、運営の教科書」書いてます→こちらをどうぞ!