公開日:2018年07月24日

社会人経験者が看護師になった後、就職進路は訪問看護を選ぶべきと考える5つの理由

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

社会人を一度経験してから看護師になる人、増加しているようですね。

看護師目指す社会人増加 40歳以上、10年で2・4倍 会社員らの経験に期待 「暮らしアイ」

社会人を経験した後に、看護の道に進む人が増えている。厚生労働省によると、2017年度に看護専門学校などに入学した40歳以上の人は07年度の2・4倍。元会社員や子育てが一段落した女性の姿も目立つ。体力的なハンディはあるが、人生経験や第三者的な視点に期待する声も強い。
3人の子どもを育てる伊藤裕美(いとう・ひろみ)さん(42)は40歳の時に福島看護専門学校に入学した。大学卒業後郵便局で働いていたが、子どもの頃の夢は看護師。「このままでいいのか」と悩み、近親者を亡くしたことなどをきっかけに決断した。「家族はびっくりしていたが、いいんじゃないと背中を押してくれた」。将来は訪問看護師を目指すという。
伊藤さんと一緒に学ぶ武藤厚子(むとう・あつこ)さん(34)は3人目の子どもを産んだ時、看護師の仕事ぶりを見て「将来人を助ける人間に」と願った。同時に「それなら自分がなればいい」と気付き、看護の道に進むことを決めた。
渡辺艶子(わたなべ・つやこ)校長は「社会人学生は目的意識が明確で意欲的。他の学生を引っ張る存在として期待している」と高く評価する。
看護師になるには専門学校などで学んだ後、国家試験に合格する必要がある。短大、大学を含めた30歳以上の入学者は、07年度の1509人から2246人と10年で1・5倍に増加。40歳以上は151人から359人になった。
背景には、少子化で学生減が見込まれる中、社会人経験者を増やしたい養成校側の事情もある。小論文を試験科目に取り入れるなど配慮。日本看護学校協議会の遠藤敬子(えんどう・けいこ)事務局長は「社会人受け入れ枠を増やす動きが目立つ」と話す。
女性が働く場は広がったが、安定した収入を得て働ける仕事は多くない。看護師は国家資格を取得し、家庭と両立しながら働ける数少ない仕事の一つ。若い看護師に比べ、夜勤などの勤務をこなす体力や技術習得のスピードなどで不利な面がある一方、異業種での仕事や介護やみとりを身近に感じた経験などが生かされるとの期待もある。
神戸市の総合病院のリハビリ部門で働く看護師(44)は10年以上事務職として働いた後、35歳で看護学校に入学。評価されないことが不満で、「一生食いっぱぐれのない仕事を」と転身した。
最初は年下の看護師からきつく指導されるのがつらかったが、接客やパソコンのスキルが生かされる場面が増え、今はリーダーを任されている。「自分に向いている仕事。決断して良かった」。
閉鎖的になりがちな医療現場と患者のつなぎ役としての期待もある。研究職から助産師になり、4月から大学で教える近藤祥子(こんどう・よしこ)さんは「医療現場では当たり前でも患者には分かりにくいといったこともあり、第三者的な目は必要。多職種が連携する場面でも活躍できるのではないか」と話した。

 

さてそんな社会人経験者が看護師さんになった時に、自分としては病院での看護を経験した後は就職先として訪問看護をお勧めします。(あくまで病院を経験してからです。卒後すぐに訪問看護にくることは原則お勧めしません)

なぜ社会人経験者に訪問看護を勧めるのか、以下に理由を書いていきたいと思います。

 

1病院での仕事では社会人で培った経験を生かす場所が少ない

基本病院での看護師の仕事はいかに与えられた処置や行為を効率良く行うかが重視されており、業務の内容に社会人時代に培った知識や経験を発揮する場面はあまりありません。どちらかというと体力勝負で言われたことを以下に効率よくこなすかを求められています。

せっかく社会人を経験したアドバンテージが病院勤務を続けてもあんまり生かされる機会がありません。これってもったいないと思いませんか?

それまでの社会人での経験が生かされる機会がない病院勤務・・・・そこで働いても自分の強みが発揮できないなら、無理して病院で働かない方がいいんじゃないでしょうか?

2訪問看護では病院より生活面や人間関係のアセスメントがより重視されるから

病院では医療を中心にした看護師のアセスメントが求められますが、訪問看護師であれば医療+生活面や人間関係の部分に焦点をあてたアセスメントが求められます。

これは絶対新卒の看護師さんより社会人を一度経験した人の方が力ありますよ。間違いありません。

なのでより力を発揮できる場は病院より在宅医療の現場だと思いますし実際そのような経験をもっている看護師さんも活躍されています。

自分のこれまでの社会人経験がプラスに働く、これは強みになるのではないでしょうか?

3新卒で看護師一筋の人より一般常識がよくわかっている

これは圧倒的にそうだと思うのですが、どうしても看護学校卒業→病院勤務、を長く続けている看護師さんは狭い社会でしか生きていないため社会一般の常識に欠けている人が一定数いるのが現実です。

一般常識よくわかっている社会人経験者の看護師さん、患者さんや家族からも必要とされる機会が多くなりますよね。必要とされる場所で働けるって何より仕事が楽しくなると思いますよ。

4訪問看護師自体が少ないため希少価値がある

社会人→看護師になった人は新卒で看護師になった人に比べどうしても臨床経験が少ないです。それは仕方ないですが、その場合就職を考えるとどうしても条件的に厳しい条件となってしまいがちです。

訪問看護の現場であれば経験者が少ないですし需要も多い、まっとうにやっていれば数年もすれば訪問看護経験者として希少価値がでてくると思います。

よい条件での就職も可能になりますので進む人が少ない訪問看護の道、絶対病院勤務より選ぶべきだと思います。

5キャリアアップがしやすい

訪問看護の現場ではキャリアが短くても努力次第ではキャリアアップの道がいくらでもつくることができます。

ケアマネの資格をとって希少価値をだす、在宅クリニックに転身して医師と一緒に診療する。数年経験してステーションの所長をする、独立してステーション経営する等々・・・キャリアを短期間でアップさせていきたい人も可能ではないかと思います。病院ならまず短期間でのキャリアアップは無理ですよね。

 

とこんな感じで理由を書いてみましたがいかがでしょうか?社会人経験者の看護師さん、是非訪問看護っていう選択肢も考えてみてください。

 

皆さんのご意見はいかがでしょうか?よければ教えてくださいね~

 

 

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